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日常の買い物、困りごとはありませんか?

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 近年、大型スーパーの閉店やバス路線の縮小・廃止などにより、日常の買い物に不便や苦労を感じる方が増えてきていると言われています。

 そこで今回は、皆さんの買い物事情についてリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするweb アンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2024年4月12日(金)〜4月18日(木)
回答者数及び属性 : 369人
  【年 齢】30歳代以下59人、40歳代83人、50歳代121人、60歳代以上106人
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
※クリックするとグラフはすべて拡大できます。

◆よく利用するお店は、「大型スーパー・ショッピングセンター」が約6割

 買い物で普段からよく利用するお店はどこかを尋ねたところ、「大型スーパー・ショッピングセンター」が61.8%で最も多く半数を超えました。次いで「ホームセンター・ドラッグストア」が16.5%、「地元の商店街」が9.2%でした。

 これを年代別にみると、いずれの年代も「大型スーパー・ショッピングセンター」がトップですが、30歳代以下では他の年代に比べて「通信販売・ネットショッピング」との回答が多く(15.3%)、また60歳代以上では「地元の商店街」との回答が多い(14.2%)など、年代の特徴が見て取れる結果となりました。

◆8割近くの人が、「品質・品ぞろえの良さ」「値段の安さ」を重視

 食料品や日用品の買い物において重視することは何か複数回答で尋ねたところ、8割近くの人が「品質が良い・品ぞろえが良いこと」(79.1%)および「値段が安いこと」(78.3%)と回答しています。また、「自宅から近い、あるいは交通の便が良いこと」との回答も68.8%となっており、重視している人が多いことがうかがえます。

◆普段の買い物、以前に比べて「特に不便になったことはない」

 買い物において、以前に比べて不便になったことはあるかを複数回答で尋ねたところ、約6割の人が「特に不便になったことはない」(62.1%)と回答しています。一方「近所のお店がなくなった」(25.5%)や「交通機関がなくなった、または便が悪くなった」(13.3%)との回答もあり、一部の地域では買い物が不便になっていることがうかがえます。

◆将来への不安、「車の運転が出来なくなる」と「近くのお店がなくなる」が上位

 買い物において、将来不安を抱いていることはあるかを複数回答で尋ねたところ、「自分で車の運転が出来なくなる」(47.7%)と「近くのお店がなくなる」(44.2%)が上位で、これに「交通機関の減便・廃線」(33.6%)、「交通費が高くなる」(24.7%)が続きました。

◆買い物環境を良くするには、「地域のお店の維持」と「宅配や移動スーパーなどの充実」が上位

 さらに、買い物環境をより良くするために重要だと思うことは何かを複数回答で尋ねたところ、「地域のお店を維持する」(59.6%)と「宅配サービスや移動スーパーなどの充実」(57.7%)が約6割で上位となりました。これに「送迎バスや循環バスなど、交通手段の維持確保」(50.9%)が続きました。

 これを年代別にみると、「地域のお店を維持する」との回答割合が最も多かったのは30歳代以下で、7割を超えています(74.6%)。ここで、冒頭に記述した「買い物で普段からよく利用するお店はどこか」の質問を振り返ってみると、30歳代以下は他の年代に比べて「通信販売・ネットショッピング」との回答が多い(15.3%)のですが、買い物環境をより良くするためにはどの年代よりも「地域のお店を維持する」ことが重要だと考えており、興味深い結果となりました。

◆自由コメント

【「買い物」についてひとこと】

〇最近はネットショッピングが充実して近所のお店がどんどん少なくなっているので、少し寂しさを感じます。(長崎市、30歳代、女性)

〇直売所で生産者の顔が見える商品は嬉しいです。(西海市、30歳代、男性)

〇ネットスーパーや宅配サービスもいいと思うが、商品を手に取って店員と話しながら買い物できる地元の店もないと困る。(長与町、40歳代、女性)

〇運転免許なし、坂の上の自宅、ネット利用できない人の買い物は本当に大変です。(時津町、40歳代、女性)

〇最近はネットショッピングの割合が多くなった。キャッシュレス決済も増えた。(長崎市、50歳代、男性)

〇ネットスーパーがもっと身近に手軽に利用出来るといいなと思います。重いものも配達して貰えるし、交通機関の減便による不便さも解消されると思うので。(諫早市、50歳代、女性)

〇地元商店街の魅力がなくなった。買い物客を集めて商売をし儲けるというこれまでの考えから脱却したコミュニティ重視の商店街にならないと、通販サイト中心の買い物にならざるを得ない。(佐世保市、60歳代、男性)

〇馴染のスーパーが閉店し人の流れがかわり、その地域が寂れていかないか心配。(長崎市、60歳代、女性)

〇今はまだ利用していないがスーパーの移動販売や週一回のスーパーへの買い物送迎がある。買い物難民をなくすためにそういう活動を広めていただきたい。(長崎市、60歳代、女性)

〇スーパーの配達サービスは高齢者には、ありがたいサービスですね。(長崎市、60歳代、男性)

〇また地域クーポンを出して欲しい。バスで買い物して、荷物持って、長時間立って、という買い物は辛いです。混雑時の増便希望。(長崎市、60歳代、女性)

〇今は感じてないが、間もなく来る免許返納を考えると憂鬱。(長崎市、70歳代以上、男性)


(2024.5.1 村田 聡)

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