近年「ドローン」の技術は、目覚ましい進歩を遂げ、実に様々な分野で活用されています。今回の能登半島地震でも、「ドローン」を使って被害状況を把握したり、物資を運んだりする映像をニュース等でたびたび目にしました。
そこで、今回は「ドローン」をテーマにお尋ねしました。
| 調査方法 ： 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。 調査期間 ： 2024年2月2日（金）～2月8日（木） 回答者数及び属性：381人 【年 齢】30歳代以下63人、40歳代89人、50歳代122人、60歳代以上107人 |
「ドローン」の活用に興味はあるか尋ねたところ、「とても興味がある」との回答が26.5％、「少し興味がある」は45.1％で、合わせると71.6％の人がドローンに「興味がある」という回答でした。一方、「あまり興味がない」は20.7％、「全く興味がない」が7.6％という回答になりました。
年代別に見ると、30歳代以下でドローンに「（「とても」「少し」）興味がある」との回答は60.3％でしたが、60歳代以上では80.4％と、年齢が上がるにつれてドローンに「興味がある」と回答した人が多くなる傾向にありました。
ドローンの利活用について、知っているものを複数回答で尋ねたところ、「上空からの撮影」（84.0％）、「災害時の調査、捜索」（82.4％）、「物品の配送」（81.6％）が8割を超え上位となりました。これに「農薬の散布」（67.2％）、「イベントでのプロモーション」（53.3％）が続きました。
「ドローン」を操縦したことがあるか尋ねたところ、「ある」との回答が1割未満（6.3％）、「ない」が9割超（93.7％）となりました。ほとんどの人がドローンを「操縦したことがない」という回答でした。
【操縦した人の感想】
・「思っていたよりも難しく練習が必要。」
・「慣れないと上手く操縦できない。」
・「難しかったがとても楽しかった。」
・「意外と簡単だった。」
・「面白い。配達仕事をしたくなった。」
「ドローン」を操縦したことがないと回答した人に、操縦してみたいと思うか尋ねたところ、「思う」と回答した人が56.6％で、「思わない」は43.4％となりました。
「ドローン」の活用で心配なことを複数回答で尋ねたところ、「ドローンの落下」が8割超（82.4％）で最も多く、次いで「盗撮」が64.8％、「配送物の落下」が58.3％となりました。
「ドローン」をどういうことに活用したい（あるいは活用してもらいたい）か尋ねたところ、「災害時の調査、捜索」が84.0％で最も多く、次いで、「物品の配送」が68.0％、「上空からの撮影」が57.5％となりました。「動物の生態調査」や「害獣の撃退」は、認知度が低い（それぞれ18.1％、11.5％）にも拘らず、活用への期待度はどちらも33.1％という結果になり、認知度以上の期待があることがうかがえます。
〇離島の生活必需品の日常的な運搬等に出来るだけ早めに活用してほしい。（長崎市、30歳代、女性）
〇知人がドローンの免許をとり農薬散布で活用しています。長時間かかっていた作業が短時間で終わり散布する人の農薬飛散の被害も減りとても有益な活用法だと思います。（大村市、50歳代、女性）
〇長崎のように離島や坂道が多い場所でちょっとした荷物や薬等を運んでくれると助かるだろう。使い途が多々あるので安心安全に利用できるよう今後の改良開発に期待する。（諫早市、60歳代、女性）
〇人のために未来のためになることなら活用しても良いと思うが、軍事利用など人の命を奪うことには使ってほしくない。（佐世保市、30歳代、女性）
〇離島が多い長崎は、ドローンの活用をうまく利用すればかなりよい成果が出るのではないかと思います。やはり軍事への転用が良くないので、日本だけでも法律で管理するべきと思います。（長崎市、50歳代、女性）
〇盗撮や他の物との衝突事故などが起きないように、法整備を急いで欲しい。（南島原市、70歳代、男性）
〇操縦技術の向上のための学校や講習会を増やして、資格と免許証制度の普及を目指して欲しい。（島原市、70歳代、女性）
（2024.2.19 井上 翼）
