2021年に政府が「2035年までに国内の新車販売で電動車100%を実現する」と表明したことで、「電動化」への動きが加速しています。自動車の「電動化」はカーボンニュートラル実現の重要なカギといえるでしょう。
そこで、今回は「電動車」をテーマにリサーチしました。
「電動車」とは次の4種類です。 電気自動車 :バッテリーに蓄えた電気だけで走行する車 ハイブリッド車 :エンジンとモーターの両方で走行する車 プラグインハイブリッド車:外部から充電できるハイブリッド車 燃料電池車 :水素と空気の化学反応で発電して走行する車 |
調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。 調査期間 : 2023年9月5日(火)~9月11日(月) 回答者数及び属性:388人 【年 齢】30歳代以下69人、40歳代82人、50歳代131人、60歳代以上106人 |
「電動車」を普及させる動きが進んでいることを知っていたか尋ねたところ、「知っていた」が60.3%と最も多く、次いで、「言葉は聞いたことがあるが、内容は知らなかった」が28.6%、「知らなかった」が11.1%となりました。「電動車」という言葉は知られていますが、その内容については十分には知られていないことがうかがえます。
年代別に見ると、年齢が上がるほど、「電動車」普及の動きを「知っていた」との回答割合は高くなっており、特に、50歳代以上では6割を超えています。
現在、自家用車として利用している車を尋ねたところ、「ガソリン車」が65.7%と最も多い割合となりました。一方、「電動車」は30.4%(ハイブリッド車27.6%、電気自動車1.0%、プラグインハイブリッド車1.0%、燃料電池車0.8%)にとどまりました。
「電動車」を利用していると回答した人に、「電動車」を購入した理由を尋ねたところ、「燃料代が安くて済むから」が75.4%と最も多く、次いで、「環境に配慮しているから」(44.7%)、「走行音や振動が少なく、加速がスムーズだから」(30.7%)が続きました。
今後、自家用車を購入する意向がある人に、どのような車を購入するか尋ねたところ、現在利用している車で最も多かった「ガソリン車」は26.5%にとどまりました。一方、「電動車」は68.5%(ハイブリッド車43.2%、電気自動車15.0%、プラグインハイブリッド車8.6%、燃料電池車1.7%)を占め、今後、利用が増えていくものと思われます。
今後、自家用車として「電動車」を購入する意向がない人に、「電動車」を購入しない理由を尋ねたところ、「販売価格が高いから」が68.4%と最も多く、次いで「充電インフラが整ってないから」が62.1%、「充電に時間がかかるから」が50.5%と続きました。
〇ガソリン代が高騰している今こそ、あると便利だと思う。2035年となるとどこまでガソリン代が高騰するか分からないが普及をもう少し早めても良いのでは?とも思う。(佐世保市、30歳代、女性)
〇燃費が安く、家庭で充電出来る車になると良いです。環境面でも、CO2排出量が減ると思う。(長崎市、70歳代、女性)
〇地球温暖化対策のためにも、まずは公共交通、公用車で、電動車の普及を図ると、一般の関心も高まるのでは?(長崎市、60歳代、女性)
〇電力不足と言われながら電動車を使う気になれない。購入時の補助金がでるが充電池の劣化での交換修理は高い。(時津町、30歳代、女性)
〇インフラがまだ整っているとは言えない状況なので完全な電気自動車の普及までは時間がかかると思います。電池交換もかなりのコストがかかり、手が出しやすい状況とは思えません。(長崎市、40歳代、男性)
〇もう少し価格が安くならなければ、購入しようと思いません。環境に配慮しなければならないとは思いますが、なによりも、自分の家計のほうがはるかに大切です。(長崎市、40歳代、男性)
〇長い目で見れば、電動車はまだ発展途上にあり、技術的にも価格的にも今後大幅な改善が期待できると思う。購入はしばらく見合わせたい。(長与町、70歳代、男性)
(2023.10.11 井上 翼)
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