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お酒の税金、変わります!

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~


 酒税法改正で、今年10月1日からビール・日本酒などの酒税率が下がり、新ジャンル(ビール・発泡酒に該当しないビール風の発泡性アルコール飲料)・ワインなどの酒税率が上がることをご存じですか?(酒税法の改正は、2020年、2023年、2026年と3段階に分けて実施されています。)ビール類及び清酒と果実酒は、今後それぞれ税率が一本化される予定です。
 そこで、今回は「酒税率改正」をテーマにリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするweb アンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2023年9月13日(水)〜9月19日(火)
回答者数及び属性 : 394人
  【年 齢】30歳代以下63人、40歳代91人、50歳代136人、60歳代以上104人
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
※クリックするとグラフはすべて拡大できます。

◆酒税率の改正、「知っていた」は約2割

 
 2020年10月からビール類の酒税率が段階的に改正されていることを知っていたか尋ねたところ、「知っていた」は約2割(20.8%)にとどまりました。一方、「知らなかった」は44.7%で、「聞いたことはあるが詳しくは知らなかった」の34.5%と合わせると「(詳しくは)知らなかった」が約8割(79.2%)となりました。

◆家で飲むお酒、ビールがトップ

 
 ふだん家で飲んでいるお酒について複数回答で尋ねたところ、「ビール」が41.4%で最も多く、次いで「発泡酒」(27.2%)、「チューハイ」(24.1%)、「焼酎」(19.0%)と続き、やはりビール類の人気が高いようです。

◆酒税率改正でも飲むお酒の種類は、「変わらないと思う」が7割超

 
 また、お酒を飲む人(「お酒は飲まない」と回答した人以外)に、今回(2023年)及び次回(2026年)の酒税率改正で飲むお酒の種類は変わると思うか尋ねたところ、「変わると思う」は、わずか1割(11.0%)で、7割超(73.5%)は「変わらないと思う」と回答しています。

【自由コメント:飲むお酒の種類は、どう変わる?】

 さらに、酒税率改正で飲むお酒の種類が「変わると思う」と回答した人に、どのように変わると思うか尋ねたところ、「ビール類が同じくらいの値段になるのならビールを飲む」「できるだけ安いものを飲む」とのコメントが多く寄せられました。

 〇安いから発泡酒を飲んでいたけど、同じ値段だったらビールに変わると思う。(五島市、30歳代、男性)
 〇新ジャンルを買っていたが、発泡酒へ変わると思います。(長崎市、60歳代、男性)
 〇チューハイはやめるかも。(長崎市、40歳代、女性)
 〇できるだけ安いお酒を選ぶ。(長崎市、50歳代、男性)

◆お酒にかける金額、約6割が5,000円未満

 
 また、お酒を飲む人(「お酒は飲まない」と回答した人以外)に、家庭(家族全員)でお酒にかける金額はひと月あたりいくらか尋ねたところ、「1,000円以上3,000円未満」(22.3%)、「3,000円以上5,000円未満(20.8%)、「1,000円未満」(18.6%)がそれぞれ約2割でほぼ同じ割合となり、合わせると約6割(61.7%)が5,000円未満となっています。

 これを年代別にみると、「5,000円未満」と回答した割合は、30歳代以下では約7割(70.5%)を占めており、40歳代(64.5%)、50歳代(55.5%)とその割合は徐々に減少していますが、60歳代以上では63.1%とその割合が増加しています。

◆酒税率改正でもお酒にかける金額は「変わらない」が7割超

 
 今回(2023年)及び次回(2026年)の酒税率の改正で、お酒にかける金額は変化すると思うか尋ねたところ、「増えると思う」は、17.8%にとどまり、7割を超える人(73.5%)が「変わらないと思う」と回答しています。一方、「減ると思う」との回答も8.7%ありました。

◆自由コメント

【ビール類の酒税一本化など酒税率改正についてひとこと】

〇昨日スーパーの酒売り場に「10月から発泡酒等酒税上がります」とポスターが貼ってあり、思わず買い溜めしてしまいました。ビール税が安くなるのは嬉しいが、庶民の比較的安価なお酒が上がるのは悲しいですね。(大村市、50歳代、女性)

〇税率を一本化するのは合理的だけど、発泡酒の税率があがるのはつらいなーと思います。(長与町、40歳代、女性)

〇企業努力により、開発された発泡酒などの税率をビールと統一することに疑問がある。(佐世保市、30歳代、女性)

〇色々なものが値上がりしたり、税金が上がったり…なので半ば麻痺してるような感じです。もう仕方ない…と諦めてます。ただ酒税改正で飲む本数は減りそうです。(佐世保市、50歳代、女性)

〇晩酌は主人の楽しみなので、削るわけにもいかず、家計への負担が増えないことを願うばかりです。(長崎市、60歳代、女性)

〇あんなに種類があったとは知りませんでした。一本化することによって分かりやすくなるので良いと思います。(長崎市、40歳代、女性)

〇ビールが好きだが、価格が高いから発泡酒やチューハイを飲んでたので同じぐらいになるなら、ビールを飲むことが多くなると思う。(長崎市、40歳代、女性)

〇いつも発泡酒を飲んでいるので値上げはきつい。高所得の人にはお得な改正なんだろうね。(佐世保市、40歳代、女性)

〇ジャンル毎で酒税がバラバラなのは解りにくい部分もあったので、一本化は良いことではあるかなと思う反面、バラバラであったからこそ個性ある飲み物が出回っていたところはあると思うので一長一短かなと。(諫早市、50歳代、女性)

〇ビールと発泡酒、第三のビール。値段の差で購入していたのが、価格差がなくなると味が基準になるのかなぁ・・・どうなんでしょう。(長崎市、60歳代、女性)

(2023.9.26 高橋 純子)

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