2023年9月7日(木)、8日(金)の2日間、出島メッセ長崎にて「ながさきデジタルDEJI-MA産業メッセ2023」、「第2回ドローンサミット」および「ながさき半導体産学コネクト」が開催されました。ドローンサミットでは、空中で動くドローンだけでなく、水上や水中で動くドローン等も展示されており、全国の先端デジタル技術に触れることが出来る場になりました。
このうち、海で活躍する最先端ドローンの一つである自律型無人潜水機を紹介します。
今回展示された自律型無人潜水機(AUV)は、今年7月から8月にかけて、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)として行われた日本最東端の南鳥島(東京)沖の深海5600メートルにおけるレアアース泥の探査に実際に使用されたものです。人による遠隔操縦を必要とせず機器本体が自律的に状況を判断して全自動で水中を航行出来る、世界に4機しかない特別な潜水機です。
<特徴>
・天候の影響を受けず、24時間の調査が可能 ・自律制御による省人化・省力化 |
<利用が期待される分野>
・海洋資源開発 ・洋上風力発電の地形調査、メンテナンス(特に浮体式) ・海洋インフラ管理 ・海洋の観測・調査 ・海域の監視 ・海洋環境の保全 |
9月19日~27日の9日間、南島原市でSIP海洋プログラムの協力を得て、海底観測プラットフォーム「江戸っ子1号」を用いた漁場環境調査が実施される予定です。調査成果を実社会で活用することで、海洋産業がさらに活性化することが期待されます。
(2023.9.20 井上 翼)