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コロナ禍3年、これからの生活・仕事は?

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 コロナ禍が始まって3年、その間に私たちの生活スタイルや働く環境は大きく変化しました。しかし、今年3月にはマスク着用は個人の判断となり、5月8日からはコロナの感染法上の位置付けが5類へ引き下げられました。私たちは、ここにきてやっとコロナ禍前の日常を取り戻し始めているようです。
 そこで、今回は「コロナ禍3年、これからの生活・仕事は?」をテーマにお尋ねします。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2023年4月25日(火)~5月1日(月)
回答者数及び属性:382人
【年齢】30歳代以下62人、40歳代80人、50歳代134人、60歳代以上106人
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
※クリックするとグラフはすべて拡大できます。

◆コロナ禍の「不安・ストレス」、約7割が「(いくぶん)減少している」

 コロナ禍の3年間に感じた「不安」や「ストレス」は、現在どのように変化しているか尋ねたところ、「いくぶん減少している」が47.6%で最も多く、「減少している」の20.9%と合わせると約7割(68.5%)が「(いくぶん)減少している」と回答しています。一方、「増加している」(3.9%)と「いくぶん増加している」(4.7%)を合わせた「(いくぶん)増加している」は1割弱(8.6%)でした。

 これを年代別にみると、年齢が上がるほど「(いくぶん)減少している」との回答割合は高くなっており、「50歳代」では70.2%、「60歳代以上」では72.7%と7割を超えています。

【減少している理由】

 不安やストレスが「減少している」「いくぶん減少している」と回答した人にその理由を複数回答で尋ねたところ、「感染者数が減少した」が75.2%で最も多く、次いで「コロナ禍に慣れた」が49.6%、「マスク着用が個人の判断となった」が30.2%、「コロナが5類に引き下げられた」が27.9%で続きました。

【増加している理由】

 不安やストレスが「増加している」「いくぶん増加している」と回答した人にその理由を複数回答で尋ねたところ、「コロナ感染第9波の可能性がある」が57.6%で最も多く、次いで「マスク着用が個人の判断となった」が48.5%、「コロナが5類に引き下げられた」が36.4%、「コロナ禍に慣れた」が24.2%で続きました。

 「マスク着用が個人の判断となった」、「コロナが5類に引き下げられた」、「コロナ禍に慣れた」の3つについては、不安・ストレスの減少要因となっていますが、同時に増加の要因にもなっていることがうかがえます。

◆今年になってやり始めたこと、「飲み会、外食」と「旅行(国内)」がトップ

 コロナ禍でこれまで我慢していたことで、今年に入ってやり始めたことがあるか複数回答で尋ねたところ、上位は「飲み会、外食」(41.6%)と「旅行(国内)」(38.0%)でした。以下「大人数での宴会(歓送迎会など)」(19.6%)、「ライブ、フェス」(13.4%)、「 舞台、映画鑑賞」(11.8%)と続いています。一方、「始めたことはない」との回答も21.5%ありました。

◆続けて欲しい職場のルール、「マスク着用」が約半数

 コロナ禍に実施された職場のルールや働き方で、今後も続けて欲しいものがあるか複数回答で尋ねたところ、「マスク着用」が45.8%と最も多く、以下「オンライン会議」(35.6%)、「リモートワーク」(28.5%)、「時差出勤」(19.6%)と続いています。

◆今後も続ける感染対策、「手洗い、うがい」が約9割

 今後も続けようと思う感染対策はあるか複数回答で尋ねたところ、約9割(87.4%)の人が「手洗い、うがい」と回答しています。このほか「マスクの着用」(64.4%)「アルコール消毒液の使用」(63.4%)、「部屋の換気」(53.7%)についても半数を超える人が続けると回答しています。

◆自由コメント

【コロナ禍3年で「大切だと感じたこと」「不要だと気づいたこと」など「コロナ禍に思ったこと」をひとこと。】

〇大切なことは経済を止めてはいけないということです。業歴の長い有名な店が次々と倒産していくのを見て、非常に寂しく残念な気持ちになりました。(長崎市、50歳代、女性)

〇コロナ過での冠婚葬祭が縮小され、身内だけの参加になっていたが、案外、身内だけの方が気を使わなくて良かったと思えた。(長崎市、50歳代、女性)

〇子供達の運動会や修学旅行、部活の試合などイベントがなくなったことは、本当に残念だった。子供の頃の楽しい思い出がなくなった。(対馬市、40歳代、男性)

〇人とのコミュニケーションの大事さを感じました。離れていても仕事は出来るから、東京に一極集中でなくても仕事は出来ると感じました。(長崎市、60歳代、女性)

〇飲み会等、社員同士がコミュニケーションを取れるイベントが必要だと感じた。(長崎市、40歳代、男性)

〇コロナによって大人数での職場の飲み会がなくなった事が嬉しい。(長崎市、40歳代、女性)

〇コロナ禍でPTAの行事などが中止される事が多かったのですが、今後も必要ない行事は廃止して貰えると保護者の負担も減ると思います。(長崎市、40歳代、女性)

〇ワクチンに関する誤った情報などが出回り、メディアリテラシーの大切さを改めて認識した。(長与町、20歳代、男性)

〇不確かな噂(ネガティブな情報)に踊らされず、正しい情報を見極めることが大切だと思った。(長崎市、30歳代、男性)

〇日頃から手洗いうがいなど基本的な衛生に気をつける大切さを実感しました。友人にも会えない日々が続いたので、みんなで元気に集まり話す時間がかけがえの無い時間だったと再確認し、息抜きだったんだと感じました。(長崎市、40歳代、女性)

〇リモートで成り立つことが多いので、リモートワークが広まったのは良いことだと思った。(長崎市、30歳代、女性)

〇働き方についてはコロナにより大分改善された。逆に考えると今回のパンデミックレベルのことが起きない限り日本人の働き方は改善されないのだとも感じた。特に中小企業はそれでも改善されず古い働き方をしている。(長崎市、40歳代、男性)

〇当たり前の日常は、当たり前ではなかった事です。エッセンシャルワーカーの方達には、その仕事に見合う対価を支払うべきだと感じました。(長崎市、50歳代、女性)

〇夫が医療に携わっているため、外食禁止、県外移動禁止など、制約の多い生活をおくってきた。慣れることなく、ストレスは増すばかり。旅行支援も他人事。(長崎市、50歳代、女性)

〇元々潔癖気味だったので、至る所に消毒液が有ったり、パンが袋に入って販売されたり、買い物かごを拭くことが出来たり、私にとって有難いこともありました。コロナ以外の感染症対策にもなると思います。(長崎市、50歳代、女性)

(2023.5.9 高橋 純子)

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