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長崎経済研究所

節電対策と暑さ対策

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 いよいよ本格的な暑い夏がやってきましたが、政府は今年、全国的な電力需給のひっ迫を受けて、7年ぶりに節電要請を行っています。求められているのは「節電対策」と「暑さ対策」の両立、「無理のない範囲での節電」です。
 そこで、今回は「節電対策と暑さ対策」についてリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2022年7月26日(火)~8月1日(月)
回答者数及び属性:408人【年齢】30歳代以下74人、40歳代88人、50歳代139人、60歳代以上107人

◆節電要請の夏、節電への意識は「例年並み」が6割超

 節電要請が行われている今年の夏は、例年よりも節電を意識しているか尋ねたところ、6割超(62.0%)は「例年並み」としていますが、3割超(32.6%)は例年よりも節電を「意識している」と回答しています。一方「例年ほど意識していない」(1.0%)、「もともと意識していない」(4.4%)との回答は極僅かで、ほとんどの人が、猛暑が続く中、節電を意識していることがうかがえます。

 これを年代別にみると、年齢が上がるほど節電を「意識している」との回答割合が高くなっており、「60歳代以上」では約5割(49.5%)となっています。

節電対策、上位は「エアコンの使用時間・設定温度を工夫する」と「照明をなるべく使わない、こまめに消す」

 家庭で行っている節電対策を複数回答で尋ねたところ、「エアコンの使用時間・設定温度を工夫する」が66.4%と最も多く、次いで「照明をなるべく使わない、こまめに消す」が61.8%となっています。以下「日差しを遮る物(すだれ、シェード、遮光カーテン)を使用する」(39.5%)、「エアコン・照明の使用を減らすため、家族と同じ部屋で過ごす」(33.6%)、「使わない電化製品のコンセントを抜く又は節電タップを使う」(28.2%)、「電化製品を省エネモードに設定する」(27.0%)となっています。

その他:テレビは時間を決めて見る、エアコンは使わない、他                         

外出時の暑さ対策、約8割が「こまめに水分補給をする」

 外出時の暑さ対策として行っていることを複数回答で尋ねたところ、約8割(79.4%)が「こまめに水分補給をする」と回答しており、以下「日傘・帽子を使用する」(67.6%)、「日陰を歩く」(62.7%)、「適宜マスクを外す」(55.4%)、「日中の外出を控える」(45.1%)、「涼しい素材、ゆったりとした服を着る」(41.9%)となっています。

家での暑さ対策、9割が「エアコン・扇風機を使用する」

 また、家で過ごす時の暑さ対策として行っていることを複数回答で尋ねたところ、「エアコン・扇風機を使用する」が87.7%と最も多く、次いで「こまめに水分補給をする」が67.4%となっています。以下「室内の風通しを良くする」(45.8%)、「涼しい素材、ゆったりとした服を着る」(43.9%)、「日差しを遮る物(すだれ、シェード、遮光カーテン)を使用する」(37.7%)となっています。

 「外出時」と「家で過ごす時」いずれも、暑さ対策を「何もしていない」と回答した人はほとんどおらず、みなさん様々な工夫を凝らして酷暑を乗り切っているようです。自由記述でも「エアコンと扇風機を併用する」「できるだけ家族は一部屋で過ごす」など節電対策と暑さ対策を両立させている様子がうかがえます。

◆自由コメント

【節電対策として行っていること、暑さを乗り切るために心がけていること・実践していることなどお聞かせください。】

〇今年は、節電よりも暑さ対策の方を重視している。(長崎市、50歳代、女性)

〇エアコンだけではなく扇風機も点けて、部屋の空気の流れをつくること。(長崎市、40歳代、女性)

〇照明は早くからLEDに変更、電化製品も省エネタイプにしている。使用しない電化製品はコードを外している。暑さを乗り切るためには、睡眠、栄養、運動と休養に気を付けている。(長崎市、60歳代、女性)

〇家で過ごす時、冷蔵庫の開け閉めを減らすため水筒に飲み物を入れている。(諫早市、40歳代、女性)

〇一つの部屋で家族と過ごして、エアコンを使う部屋を減らす。(長崎市、 40歳代、女性)

〇夏野菜など体を冷やす食材で調理しています。(長与町、50歳代、女性)

〇家を建てる時に風が通るよう窓の位置など工夫したので、他の家よりも冷房を使う機会は極端に少なく、昼間はほとんど冷房を使わずに済む。(長崎市、70歳以上、男性)

〇水分補給として手作りの梅シロップを水や炭酸水で割って飲む。水を凍らせたペットボトルを枕元において寝る。エアコンの室外機に直射日光が当たらないように工夫している。(長崎市、70歳以上、女性)

〇昼間は、買い物などで商業施設に行ったり、涼しい所に出かけたりして家でエアコンを使わないようにしている。エアコンは仕切られた狭い空間で使って電力消費量を下げる。(長与町、40歳代、女性)

〇適度な運動で汗をかく。睡眠をしっかりとる。規則正しい生活を送る。(長崎市、50歳代、女性)

〇節電も大事ですが、命に関わることなので、我慢せずにエアコンは使用しています。(大村市、60歳代、男性)

〇冷蔵庫に物を詰め込みすぎないようにする。冷感タオル、保冷剤、アイスノン等で日中の暑さ対策。扇風機はもちろん使用。(佐世保市、50歳代、女性)

〇アイス枕を使用する。風鈴を飾る。植木をたくさん植えて日除けしている。(長崎市、50歳代、女性)

〇この時代にエアコンも無く、本当に毎日暑くて死にそうです。扇風機はフル稼働、あとは首等を冷やして過ごしています。サバイバルみたいな日々です!(長崎市、60歳代、女性)

以上

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