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マイナンバーカード持っていますか?

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 マイナンバーカードが登場して約6年経ちます。政府は2022年度末までに国民のほぼ100%がマイナンバーカードを取得することを目標に掲げ、現在、キャンペーン事業「マイナポイント第2弾」を実施しています。
 そこで、今回は「マイナンバーカード」についてお尋ねします。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2022年5月17日(火)~5月23日(月)
回答者数及び属性:409人【年齢】30歳代以下70人、40歳代100人、50歳代142人、60歳代以上97人

◆「健康保険証」「公金受取口座」に関するマイナポイント事業概要、7割超が「(よく)知っている」

 マイナポイント第2弾として、「健康保険証としての利用登録」や「公金受取口座の登録」によるポイント申込み・付与が6月に開始されることを知っているか尋ねたところ、「よく知っている」と回答した人は16.6%で、これに「知っている」(55.3%)を合わせると、7割超(71.9%)が「(よく)知っている」と回答しています。一方、「まったく知らない」と回答した人は5.4%にとどまり、「あまり知らない」(22.7%)と合わせても3割弱(28.1%)でした。
 マイナポイント第2弾の事業概要についての認知度はかなり高いことがうかがえます。

◆マイナンバーカード、約7割が「持っている」

 現在、マイナンバーカードを持っているか尋ねたところ、「持っている」と回答した人は67.0%でした。また、「申請中」が0.7%、今後「申請する予定」が7.3%となっており、保有率は8割に届きそうですが、「取得する予定はない」と回答した人も2割(20.0%)いました。
 今回の結果を、マイナポイント事業(第1弾)開始前の2020年7月、開始後の2021年2月と比較すると次の通りとなります。
 マイナンバーカードを「持っている・申請中」と回答した人の割合は、第1弾開始前の2020年7月は35.0%でしたが、開始後の2021年2月には約4割(42.3%)、第2弾が始まった今回は約7割(67.7%)まで増加しています。一方、「取得する予定はない(持ちたいと思わない)」と回答した人は、2021年2月が26.8%に対し、今回は20.0%と減少しているもののその減少幅は小さく、今後も取得しない人は一定数いることがうかがえます。
 2022年度末までに国民のほぼ100%が取得するという政府が掲げる目標の達成は難しいとみられていますが、「マイナポイント事業」第1弾及び第2弾の実施でマイナンバーカード普及は加速しているようです。

◆取得した(取得する)理由、トップは「マイナポイントが付与されるから」

 マイナンバーカードを「持っている」「申請中」「申請する予定」と回答した人に取得した(取得する)理由を複数回答で尋ねたところ、「マイナポイントが付与されるから」が66.8%と最も多く、以下「身分証明書として利用できるから」(46.9%)、「コンビニで住民票・印鑑証明書などを取得できるから」(41.4%)、「各種行政手続きがオンライン申請できるから」(29.6%)と続いています。

       その他:職場で取得するように言われたから、仕事で必要だから、ほか

◆取得しない理由、上位は「必要性を感じないから」と「個人情報の流出が不安だから」

 マイナンバーカードを「取得する予定はない」と回答した人に取得しない理由を複数回答で尋ねたところ、約7割の人が「必要性を感じないから」(70.7%)、「個人情報の流出が不安だから」(69.5%)と回答しました。このほかでは「銀行口座と紐づけになるかもしれないから」(45.1%)や「紛失した時が不安だから」(43.9%)と回答した人が4割を超え、以下「手続きが面倒だから」(36.6%)、「写真撮影が面倒だから」(22.0%)と続きました。
 自由回答でも「個人情報の流出が心配だ」「銀行口座との紐づけはいやだ」などのコメントが複数寄せられています。

      その他:家族が反対したから、ほか

◆マイナンバーカードの使用、トップは「マイナポイントの申込」

 マイナンバーカードを「持っている」と回答した人にどのような場面で使用したかを複数回答で尋ねたところ、「マイナポイントの申込」が68.6%と最も多く、以下「身分証明書」(30.3%)、「コンビニで住民票・印鑑証明書など取得」(24.1%)、「各種行政の手続き」(20.8%)、「確定申告」(17.9%)、「コロナ定額給付金(10万円)」(13.5%)と続いています。一方、「使用したことはない」と回答した人も12.0%いました。

      その他:ワクチン接種証明アプリ、ほか

◆自由コメント【マイナンバーカードについてひとこと】

〇平日市役所に行く時間がほとんどない私にとっては、コンビニで証明書等が発行されるので、助かってます 。(長崎市、30歳代、女性)

〇あの手この手で申請を促すより、一斉に統一してできなかったのか…と今更ながら思う。とにかく手続きが難しくて、かろうじて私たちはできるが、親世代はできない、わからない、頼る人がいる場合はいいが…との話題でもちきりだ。(長崎市、40歳代、女性)

〇マイナンバーカードをどうして作らないといけないのかの必要性をはっきり説明してもらいたい。必要性を全く感じないから作ろうと思えない。(長崎市、40歳代、女性)

〇銀行とはつなぎたくない。(長崎市、40歳代、女性)

〇健康保険証と一緒でもいいと思うが、銀行口座はセキュリティが心配で登録するのをためらっている。(長崎市、40歳代、女性)

〇診察時に使用すると、保険証持参より自己負担額が僅かだが高くなることは、あまり知られていないようですね。(長崎市、50歳代、男性)

〇取得率100%を早期に達成し、個人の社会保険や税金他全て紐付けして、申請手続きを簡略化してほしい。(長崎市、50歳代、男性)

〇義父が亡くなった後の手続きがとても面倒で時間がかかりましたので、公的なことは死亡届けを出せば全て連携してほしいので、早く全人口の人が持つべきですね。(長崎市、50歳代、女性)

〇主人の確定申告をスマホでした際、便利なことを実感しました。管理化されることに怖い気もしますが、コロナ禍でさらに大変な行政の業務短縮化の為にも広く手続きを済まされることを願ってます。(長崎市、50歳代、女性)

〇CMなどで「7,000円分のポイントが付く」などと宣伝してますが、絶対だまされんぞ!と思ってみてます。作った途端に何もかもが管理されてしまうようで、いやです。(長崎市、50歳代、女性)

〇給付金受取等、通帳と紐付すると便利だと感じました。公的な収支のみの口座と紐付、保険証、運転免許証など様々な資格証明等も1つですめば便利になるかとは思います。ただ現段階では、必要性と不安を天秤にかけて、申請していません。平日役所に行きにくい子ども達は取得しているようですが。(長崎市、60歳代、女性)

〇もし紛失した時の事を考えると、不安しかない。(長崎市、60歳代、女性)

〇健康保険証として使いたいと思いますが 対応している病院が少ないので、すべての病院で使えるようにしてもらいたい。(長崎市、70歳以上、女性)

〇諫早市はコンビニで住民票が取得できません。唯一マイナンバーカードが活躍する時だと思ってコンビニに行ったのですが…。身分証としては他に免許証や保険証もあるので特に困らない。本当にマイナポイントの為に取得した感じです。(諫早市、40歳代、女性)

〇事務的な処理も短時間で済み、今回のコロナのような非常事態の時に全国民に普及してたらマスクやワクチン接種もスピーディーに出来たのではと思う。プライバシー保護や悪用の不安もあるが時代の流れとしても普通に持っておくべきかなと思う。手続きが面倒なのと貰いに行った時にも時間がかかったのでそのあたりが簡略化すればいいのだが。(諫早市、60歳代、女性)

〇皆さん「マイナンバー」と「マイナンバーカード」を混同しているので、違いがあるんですとお伝えしたいです。カードには便利な機能がついてるし、タダで作れるし、メリットが多いんですけどね。(大村市、50歳代、女性)

〇いろいろな面で監視されているような感じになるのは、なぜでしょうか…(南島原市、50歳代、女性)

〇紛失などによる個人情報の漏洩や更新手続きの手間、銀行口座との紐づけなどデメリットの方が強いので、一時的なポイントのために取得するのは気が進みません。(諫早市、30歳代、女性)

以上

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