リサチャン★アンケート ながさき暮らしのデータBOX
今年の県内での大きなイベントとして、国民文化祭の開催があります。文化・芸術などに親しむ機会が増えるのではないでしょうか。そこで、今回は文化・芸術や国民文化祭についてリサーチしました。
【調査方法】 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。 【調査期間】 2025年3月12日(水)~3月18日(火) 【回答者数】 370人 【年 齢】 30歳代以下 60人、40歳代 75人、50歳代 120人、60歳代以上 115人 ※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。 |
◆この1年間に文化芸術の鑑賞に出かけたことは? ⇒ 「鑑賞に出かけた」ひとが7割
この1年間に文化芸術の鑑賞に出かけたことがあるか、複数回答で尋ねたところ、「特にない」は28.4%にとどまっており、7割(71.6%)の方は出かけたことがあるとの回答でした。具体的には、「音楽・コンサートなど」が最も多く38.1%、これに「映画(テレビ除く)」と「美術・博物館・資料館など」がともに34.9%、「歴史的な建物・遺跡・名勝地など文化財」が30.0%で続き、これら4項目がいずれも30%台でした。
このほかでは、「美術(絵画、工芸、陶芸、写真、デザイン等)」が23.2%、「伝統的な芸能・祭り」が16.2%、「演劇・演芸など」が10.5%となっています。
属性別にみても、年齢層、性別で大きな違いはありませんが、「音楽・コンサートなど」や「映画(テレビ除く)」では女性が男性よりやや高く、「美術・博物館・資料館など」や「歴史的な建物・遺跡・名勝地など文化財」では男性が女性より」やや高いようです。
◆文化芸術の鑑賞に出かけなかった理由は? ⇒ トップは「関心がないから」
この1年間に文化芸術の鑑賞に出かけたことは「特にない」と回答した105人に、その理由を3つ以内の複数回答で尋ねたところ、「関心がないから」が最も多く41.0%、次いで、「近くでは開催されないから」が34.3%、「費用がかかるから」が32.4%、「魅力的な内容のものがないから」が28.6%となっています。
なお、「その他」では、忙しかった、時間がなかった、人混みを避けた、などが挙がりました。
◆この1年で鑑賞ではなく、実践したり、ボランティアとして活動を支援したことは? ⇒ 実践・支援は2割ほど
皆さんにこの1年で、鑑賞ではなく実践したり(創作・出演、習い事、祭りや体験活動への参加など)、ボランティアとして活動を支援したことがあるかを尋ねました。最も多かったのは、「実践も活動支援もしたことはない」で80.3%を占めました。一方、「実践したことがある」は11.6%、「活動を支援したことがある」は5.9%、「実践も活動支援もしたことがある」は2.2%で、これらを合わせた「実践・支援」は2割(19.7%)ほどでした。
属性別にみると、30歳代以下は「実践したことがある」が23.3%となるなど、「実践・支援」の割合が31.7%と高い一方、60歳代以上は13.9%にとどまっています。
◆「ながさきピース文化祭2025」の開催を知ってましたか? ⇒ 「聞いたことはある」が6割
今秋、長崎県で第40回国民文化祭・第25回全国障害者芸術・文化祭、愛称「ながさきピース文化祭2025」が開催されることを知っていたか、尋ねました。「よく知っている(内容や開催時期なども知っている)」との回答は8.4%にとどまり、「聞いたことはある」が63.0%でした。一方、「知らなかった」との回答が28.6%と3割近くを占めました。
属性別にみると、性別では違いはなく、年齢層別では30歳代以下が「よく知っている」が18.3%と比較的高く、逆に40歳代は「知らなかった」が34.7%とやや高めとなっています。
◆「ながさきピース文化祭2025」について知っていることは?
「ながさきピース文化祭2025」に関して、「開催期間(今年9月~11月)」、「キャッチフレーズ(「文化をみんなに」)」、「県内各地で開催(イベントは11市町で)」の3つを知っているか、尋ねました。
◎「開催期間(今年9月~11月)」 ⇒ 「よく知っている」・「聞いたことがある」は半数に届かず
「開催期間」について、「よく知っている」は7.4%、「聞いたことがある」も40.4%と、合わせても半数に届きませんでした。
年齢層別では、30歳代以下は「よく知っている」の割合が16.7%と比較的多く、「知らない」の割合は60歳代以上のみ4割台(46.1%)にとどまっています。
◎「キャッチフレーズ(「文化をみんなに」)」 ⇒ 「知らない」が8割
「キャッチフレーズ」については、「よく知っている」は2.7%、「聞いたことがある」も19.5%にとどまり、「知らない」との回答が79.4%でした。
年齢層、性別でみても大きな違いはないようです。
◎「県内各地で開催(イベントは11市町で)」 ⇒ 「よく知っている」・「聞いたことがある」は3割
「県内各地で開催」については、「よく知っている」は4.7%、「聞いたことがある」も29.9%にとどまり、「知らない」との回答が67.0%でした。
年齢層、性別でみても大きな違いはないようです。
◆「ながさきピース文化祭2025」への関心・興味は? ⇒ 「ある」との回答は46.5%
「ながさきピース文化祭2025」について、関心・興味があるか尋ねたところ、「大いにある」との回答は7.0%にとどまり、「少しある」の39.6%を合わせた「(大いに・少し)ある」は46.6%と半数を下回りました。
一方、「あまりない」との回答が42.0%、「まったくない」も11.4%となり、合わせると「(まったく・あまり)ない」が53.4%で過半数となりました。
属性別にみると、「(大いに・少し)ある」は女性が53.8%と男性(36.9%)を17ポイント上回っているのが目立ちます。
◆「ながさきピース文化祭2025」のイベントに行く・参加する? ⇒過半数が肯定的
ピース文化祭では県内の11市町で「観る・聴く」「知る・学ぶ」「体験する」など65のイベントが開催されます。これらのイベントに行ってみよう、参加してみようと思うか尋ねたところ、「できれば行ってみたい」が26.5%で最も多く、これに「できれば、行って参加してみたい」(16.2%)、「ぜひ、行って参加してみたい」(5.7%)、「ぜひ、行ってみたい」(6.5%)を合わせた肯定的な回答が54.9%と半数を超えました。
一方、「あまり行こうと思わない」が22.7%と比較的多く、これに「行かない」(9.7%)を合わせた否定的な回答が32.4%と3割を超えています。
なお、「まだわからない」との回答は12.7%でした。
属性別にみると、男性は肯定的な回答が45.0%に対し、否定的な回答も42.3%と拮抗していますが、女性は61.8%対25.5%と肯定的な回答が目立っています。
半年後に迫ってきたピース文化祭2025。今のところ認知度、浸透度は低く、道半ばとなっています。皆さんからも、“知らなかった”とのコメントが多く、“もっと知りたい”、“具体的な内容は”、“もっと広報を”、“広告・宣伝を”、などの前向きなコメントが多くありました。今後の取組みで認知度を高め、盛り上げていくことが必要ですね。たくさんの皆さんが参加するイベントになることを期待しています。
◆ひとこと
(2025.3.26 笠戸、中村)