ながさき暮らしのデータBOX リサチャン☆アンケート
毎日の生活で避けて通れないのが「家事」。面倒だったり、時間がなかったり、思うようにできないこともあるかと思います。皆さんはどう向き合っていますか? 今回は、この「毎日の家事」について、リサーチしました。
調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとする webアンケートサイト「リサチャン」で実施。 調査期間 : 2024年10月7日(月)~10月11日(金) 回答者数 : 382人 【年齢層】30歳代以下 61人 40歳代 83人 50歳代 119人 60歳代以上 119人 |
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。クリックするとグラフはすべて拡大できます。
普段、家事を前向きにしているか尋ねたところ、「前向きに家事をしている」が19.9%、「どちらかといえば前向きに家事をしている」が33.5%となっており、合わせると過半数の皆さんは“前向き”に取り組んでいるとの回答です。
一方、「まったく前向きではないが、家事をしている」は9.4%、「あまり前向きではないが、家事をしている」が29.6%となっており、合わせると4割近くが“前向きではない”ようです。
“前向き”の割合を性別でみると、女性55.5%、男性50.7%といずれも過半数でした。また、年代別では40歳代が59.0%、30歳代以下も55.7%と比較的高く、50歳代、60歳以上はほぼ5割でした。
なお、「自分では家事をしていない」との回答は全体の7.6%でした。このうち、男性は14.9%を占めますが、全体からみると家事をしない男性はかなりの少数派となっているようです。
家事で不満に思うことは何か複数回答で尋ねたところ、「疲れる、大変」が46.1%でトップ、これに「思うようにやり切れない」(34.8%)と「時間が足りない」(34.0%)が続きました。この他では「家事の量、種類が多い」(29.3%)、「終わらない、達成感がない」(23.3%)、さらには「感謝されない」(17.8%)という声も少なくありませんでした。
これを性別でみると、各項目とも、男性より女性の回答割合が高く、不満が多いことがわかります。特に、「疲れる、大変」という回答が男性を大きく上回っています。
一方、不満は「特にない」との回答は全体の18.6%と2割近くありますが、このうち女性は9.2%なのに対し、男性は33.8%と1/3を占めています。これは家事の負担割合の違いを反映しているのかもしれません。
次に、年代別では、30歳代以下は「疲れる、大変」と「時間が足りない」が6割前後、40歳代もこの2つが上位であり、子育てをはじめ何かと忙しいことを反映しているのではないでしょうか。一方、50歳代、60歳代以上は、不満は「特にない」が1/4程度を占めており、40歳代以下と対照的です。
家事を前向きにするために、意識していること、工夫していることを複数回答で尋ねたところ、トップは「適度に手を抜く、完璧を目指さない」ことで57.3%と6割近い人が挙げました。これに次ぐのは4割が挙げた「“ながら家事”をする(音楽を聴きながら、運動しながら、等)」(40.3%)と「こまめに家事をする、後回しにしない」(39.5%)。この他では「便利な家電・グッズを活用する」(25.1%)と「家族で分担する・協力してもらう」(24.9%)が比較的多いようです。
年代別にみると、「適度に手を抜く、完璧を目指さない」はいずれもトップですが、「“ながら家事”をする」は30歳代以下・40歳代の過半数が挙げており、50歳代・60歳代以上を大きく上回っています。
また、性別では、女性の7割が「適度に手を抜く、完璧を目指さない」を挙げ、次いで「“ながら家事”をする」(45.9%)となっています。一方、男性は「こまめに家事をする、後回しにしない」が43.2%でトップ、次いで「適度に手を抜く、完璧を目指さない」(35.8%)となっています。
普段の生活で、時間節約を意識している家事は何か複数回答で尋ねたところ、「調理、食事の支度」が46.9%でトップ、以下、「部屋の掃除」(32.5%)、「食事の後片付け」(29.6%)、「買い物」(25.4%)、「洗濯」(22.5%)と続きました。一方、「特にない」との回答は22.3%でした。
性別では、女性は「調理、食事の支度」が59.0%と群を抜いているのに対し、男性は「特にない」が33.1%、次いで「食事の後片付け」が31.8%となっています。
年代別にみると、トップはいずれも「調理、食事の支度」ですが、2番目は30歳代以下・40歳代が「食事の後片付け」、50歳代「特にない」、60歳代以上「部屋の掃除」と違いがあります。
時間節約ではなく、もっと手間をかけたい家事は何か複数回答で尋ねたところ、「部屋の掃除」が57.1%で群を抜き、これに「調理、食事の支度」が33.5%で続きました。一方、「特にない」との回答が22.3%でした。
年代別にみても大差はありませんが、性別では、「調理、食事の支度」を女性の41.5%が挙げているのに対し、男性は20.3%にとどまっています。
いずれにしても、前問の「時間節約を意識している家事」では「調理、食事の支度」と「部屋の掃除」が上位でしたが、本問でも順位は入れ変わっていますが上位はこの2つとなっており、余裕があればもっと手間をかけたいということでしょうか。
家事代行サービスの利用など、家事の外注についてはどう思うか尋ねたところ、「すでに利用している」との回答は1.0%でしたが、「料金や内容によっては、利用してみたい」との回答が36.6%あり、合わせると肯定派が4割近くとなっています。
一方、「利用したくない」との否定派が42.9%を占めており、「わからない」も19.4%でした。
年代別にみると、肯定派は40歳代が5割、30歳代以下も4割と比較的多く、性別では女性が4割強と男性(3割)を上回っています。一方、否定派は60歳代以上、50歳代に多く、また男性の半数以上が「利用したくない」としています。
毎日の家事。まずは皆さん‘あまり無理をせず’が基本のようです。そして、いろいろな工夫をし、分担、時短、合理化などで負担を小さく。ストレスを受け流しつつ、楽しみも感じながら。
◆一人暮らししたくてやってるので、家事も付随するしやらざるを得ないからやってる感じ。(長崎市、30代女性)
◆共働きで家事の時間がなかなか取れない。帰宅してから家事をしているが、疲れた状態で行う家事はとてもストレス。(長与町、30歳代男性)
◆生活に必要なことなので、とくになにも思わない。(五島市、30歳代男性)
◆便利な家電やグッズが出ても家事の悩みはなかなか尽きません。(諫早市、30歳代女性)
◆苦手意識が強いのでもっと楽しくできることを望む。(佐世保市、40歳代女性)
◆女性も男性も家事は女性がするものという意識が強い。男性に手伝って欲しいと思いながらも自分も息子にはさせていないジレンマがある。(時津町、40歳代女性)
◆家事を楽しみながら生活していきたいです!(時津町、40歳代男性)
◆自分では手が行き届かないところをプロにやって欲しいが、値段が気になる。手頃な値段だと、度々利用しそう。(長崎市、40歳代女性)
◆毎日、仕事でくたくたなのに、やっぱり家に帰ると家事の全般は、わたしの仕事。家事もだけど、汚す人が家族にいるのが困る。(佐世保市、50歳代女性)
◆いやいや家事分担し、いつの間にか習慣になり、いまや使命感すら帯びています……(長崎市、50歳代男性)
◆億劫だけど、やりおえるとスッキリする。(長崎市、50歳代男性)
◆女性がするのが当たり前と思われているのが辛い。体調悪くて寝込んでても「言ってくれればするよ」というが言わなければ何もしない。(長与町、50歳代女性)
◆習慣になっているので何も感じない。(佐々町、60歳代男性)
◆毎日のことなので大変。一人に負担が行かないように家族で分担することが大事だと思う。(大村市、60歳代女性)
◆主人が定年して、私は働いています。家事は、ほぼ主人にお願いしている。(長崎市、60歳代女性)
◆物を減らして、掃除をしやすく、またしなくて済むようになる。達成感を持って、楽しくしたい。(長崎市、60歳代女性)
(2024.10.18 中村 政博)