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長崎経済研究所

外国人との共生①

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 厚生労働省の研究機関は50年後日本の総人口は8,700万人まで減少し、外国人がその1割を占めると推計しています。少子高齢化が進み、労働力不足が深刻化するなか、みなさんは外国人との共生についてどのように感じているのでしょうか?
 今回は、「外国人との共生」をテーマにリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2023年6月22日(木)~6月28日(水)
回答者数及び属性:365人
 【年 齢】30歳代以下59人、40歳代80人、50歳代123人、60歳代以上103人
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
※クリックするとグラフはすべて拡大できます。

◆「外国人が多くなったと思う」が半数超

 最近、自身の回りに外国人が多くなったと思うかと尋ねたところ、半数を超える54.8%が「多くなったと思う」と回答しています。一方、「多くなったと思わない」との回答は31.2%でした。

◆接する機会が多い外国人、上位は「観光客」と「コンビニや飲食店で働く人」

 普段の生活の中で、どのような外国人と接する機会があるか尋ねたところ、「観光客」が62.7%、「コンビニや飲食店で働く人」が59.5%で上位を占めました。このほかでは、「留学生」(20.0%)や「近所の住人」(10.4%)が続きました。

◆県内で暮らす外国人が増えることは、7割超が「(どちらかといえば)良いこと」

 長崎県内で暮らす外国人が増えることをどう思うか尋ねたところ、「どちらかといえば良いことだと思う」が49.3%で最も多く、「良いことだと思う」の24.1%と合わせると7割を超える人(73.4%)が「(どちらかといえば)良いことだと思う」と回答しています。一方、「良いことだとは思わない」(2.2%)と「どちらかといえば良いことだと思わない」(7.1%)を合わせた「(どちらかといえば)良いことだと思わない」は約1割(9.3%)にとどまりました。

 今回の結果を4年前(2019年6月)に実施した調査結果と比較すると「(どちらかといえば)良いことだと思う」との回答は、19年の64.4%から9.0ポイント上昇しています。

 理由として、「人口減少や労働力不足などの問題解消につながる」や「グローバル化が進むことに期待する」など外国人が増えることに期待を寄せるコメントが多く寄せられた一方、「治安面が心配」や「日本人の職が奪われる」など不安面を挙げるコメントもありました。

【理 由】

「良い事だと思う」

○過疎化が進む長崎県にとって、国籍関係無く定住者が増える事は良いことだと思います。(長崎市、50歳代、男性)

○長崎は過疎化して人手が不足している。私は介護施設で働いているが、彼らは日本語も上手で礼儀正しい。日本人の職員より真面目で丁寧。(長崎市、50歳代、女性)

○日本の魅力を知ってもらう、興味を持ってもらう良い機会だから。(西海市、20歳代、男性)

○異国文化発展の街として栄えた長崎だからこそ共生する下積みがある。異文化を更に取込むことで長崎の発展に寄与できると思われるから。(長崎市、50歳代、女性)

○グローバルな社会になる。将来的に永住や結婚などで人口減少や少子化対策に繋がると思う。(長崎市、60歳代、男性)

○経済の活性化が期待できるし、子どもたちのグローバルな視点や価値観の多様化を育てられる。ダイバーシティの実現に向けた努力がなされると思うから。(佐世保市、40歳代、女性)

○観光業で栄えている長崎にとっては、外国人がくることで経済効果が期待されるので、良いことだと思います。(長崎市、30歳代、女性)

「良い事だと思わない」

○やはり治安面で不安。コンビニなどで頑張っている姿を見ると、頑張ってほしいと思う反面、文化、宗教等の点で理解し合えるのか不安だ。(長崎市、50歳代、女性)

○人口維持には避けて通れないらしいが、正直なところ慣れていない。(長崎市、50歳代、男性)

○治安面と日本人が働く場所が減ることが心配。(長崎市、50歳代、男性)

○感覚的にそう思う。(長崎市、50歳代、男性)

◆約3割が、近所に外国人が住むことに「(やや)抵抗を感じる」

 シーン別(「近所に外国人が住むこと」「外国人の店員から接客サービスを受けること」「外国人と一緒に働くこと」)にそれぞれ抵抗感があるか尋ねたところ、「(やや)抵抗を感じる」(「抵抗を感じる」+「やや抵抗を感じる」)との回答が最も多かったのは「近所に外国人が住むこと」で、約3割(33.7%)が抵抗を感じていました。その他のシーンでの抵抗感は、「外国人と一緒に働くこと」は15.4%、「外国人の店員から接客サービスを受けること」は11.2%となっています。

 今回の結果を4年前(2019年6月)と比較すると、各シーンにおいて抵抗感は減少しており、特に「外国人の店員から接客サービスを受けること」では、19年に24.1%あった抵抗感が、今回12.9ポイント減少し11.2%となりました。同様に「外国人と一緒に働くこと」では9.2ポイント、「近所に外国人が住むこと」では3.1ポイント減少しています。

◆外国人と接する際の壁、約8割が「言葉が通じないこと」

 外国人と接する際、壁になっていることは何か尋ねたところ、約8割(79.7%)が「言葉が通じないこと」と回答しています。そのほか「文化や価値観の違い」(52.6%)や「生活習慣の違い」(45.8%)と回答した人も約5割いました。一方、「壁になっていることはない」と回答した人は僅か6.3%でした。

(2023.7.3 高橋 純子)

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