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長崎経済研究所

マイナンバーカード持っていますか?

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 政府はデジタル政策の中心として、マイナンバーカードの普及と活用を強力に推進しています。最大2万円分のポイントが付与される「マイナポイント第2弾」の申込期限も2023年9月末まで延長されました。
 そこで、今回は「マイナンバーカード」についてリサーチしました。
 ※本アンケートは、2020年より毎年定期的に実施しています。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2023年5月17日(水)~5月23日(火)
回答者数及び属性 :  404 人
【年齢】30歳代以下66人、40歳代85人、50歳代143人、60歳代以上110 人
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
※クリックするとグラフはすべて拡大できます。

◆マイナンバーカード機能のスマホ搭載、「知っていた」は約3割
 住所・氏名情報の金融機関への一括反映、「知っていた」は約2割

 マイナンバーカードの機能をAndroidスマートフォンに搭載できるようになったことを知っていたか尋ねたところ、「知っていた」は約3割(34.7%)でした。
 また、マイナンバーカードの住所・氏名情報を変更すれば、本人の同意を得た上で金融機関に情報が一括反映されるサービスが始まったことについても尋ねたところ、「知っていた」は約2割(18.6%)でした。
 マイナンバーカードの利活用拡大に向けてスタートした新しい機能やサービスですが、認知度は2~3割とまだ低いようです。

◆マイナンバーカード、9割超が「持っている」

 現在、マイナンバーカードを持っているか尋ねたところ、「持っている」と回答した人は87.6%で、「申請中」の3.7%を合わせると、保有率は9割(91.3%)を超えています。一方、「取得する予定はない」と回答した人は5.9%となりました。

 今回の結果を、マイナポイント事業(第1弾)開始前の2020年7月、開始後の2021年2月、(第2弾)開始後の2022年5月と比較すると次の通りとなります。
 マイナンバーカードを「持っている・申請中」と回答した人の割合は、2020年7月は35.0%でしたが、2021年2月には約4割(42.3%)、2022年5月には約7割(67.7%)と年を追うごとに増加し、今回のアンケートでは9割を超えました。一方、「取得する予定はない(持ちたいと思わない)」と回答した人は、2021年2月の26.8%に対し、2022年5月は20.0%と減少幅は小さいものでしたが、今回は5.9%と大幅に減少しました。
 2022年度末までに国民のほぼ100%が取得するという政府が掲げる目標は達成できませんでしたが、「マイナポイント事業」第1・2弾の実施など普及促進に向けた取組によりマイナンバーカードの保有は加速しているようです。

◆取得した(取得する)理由、トップは「マイナポイントが付与されるから」

 マイナンバーカードを「持っている」「申請中」「申請する予定」と回答した人に取得した(取得する)理由を複数回答で尋ねたところ、「マイナポイントが付与されるから」が76.5%と最も多く、以下「身分証明書として利用できるから」(41.9%)、「コンビニで住民票・印鑑証明書などを取得できるから」(39.2%)、「各種行政手続きがオンライン申請できるから」(32.0%)と続いています。

その他:職場で取得するように言われたから、国民の半数以上が取得したから、ほか                                                                        

◆取得しない理由、上位は「必要性を感じないから」と「個人情報の流出が不安だから」

 マイナンバーカードを「取得する予定はない」と回答した人に取得しない理由を複数回答で尋ねたところ、上位は「必要性を感じないから」(75.0%)と「個人情報の流出が不安だから」(70.8%)で7割を超えました。このほかでは「銀行口座と紐づけになるかもしれないから」(50.0%)や「紛失した時が不安だから」(45.8%)が続きました。

その他:写真撮影が面倒、申請方法がわからない、ほか                                                     

◆健康保険証としての利用登録、約8割が「登録している(登録予定)」
 公金受取口座の登録は、約7割が「登録している(登録予定)」

 マイナンバーカードを「持っている」と回答した人に健康保険証として利用登録しているか尋ねたところ、「登録している」は69.8%で、「登録する予定」の12.1%と合わせると約8割(81.9%)が「登録している(登録予定)」と回答しています。
 また、公金受取口座の登録についても尋ねたところ、「登録している」は68.6%で、「登録する予定」の5.9%と合わせると約7割(74.5%)が「登録している(登録予定)」と回答しています。

◆マイナンバーカードの使用、トップは「マイナポイントの申込」

 マイナンバーカードを「持っている」と回答した人にどのような場面で使用したかを複数回答で尋ねたところ、「マイナポイントの申込」が70.6%と群を抜いており、以下「身分証明書」(29.4%)、「コンビニで住民票・印鑑証明書など取得」(26.8%)、「健康保険証やお薬手帳」(19.2%)と続いています。一方、「使用したことはない」と回答した人も15.0%いました。

その他:ワクチン接種証明アプリ、パスポートの更新申請、ほか                                           

 コメントには、「コンビニで住民票・印鑑証明書が取得できるのは便利」、「マイナポイントは嬉しかった」などのコメントが寄せられた一方、マイナカード情報の誤登録などミスが相次いだため「個人情報の漏洩が心配だ」、「セキュリティーを万全にして欲しい」とのコメントが多数寄せられています。

◆自由コメント

【マイナンバーカードについてひとこと】

〇マイナポイントを使用したあと、マイナンバーカードとして利用していません。医療機関に行った際、マイナンバーカードの持参を聞かれるようになり、本格稼働し始めたことを実感しました。(諫早市、30歳代、女性)

〇マイナンバーカードを作れというのであれば、もっとセキュリティーを万全にしてほしい。ニュースで問題ばかり見ていたら使用したくなくなる。(佐世保市、20歳代、女性)

〇様々な機能や連携をはかってはいるがカード1枚失くした場合のデメリットの方が心配。普及の進め方と、利用現場での対応のタイミングが合っていないようにみえる。(西海市、30歳代、女性)

〇免許証が身分証明の役割をはたしており、必要はなかったが、休日や急ぎのときにコンビニで証明が取得でき役に立った。(佐世保市、40歳代、女性)

〇高齢の方々は使い方もポイントのもらい方もわからずにいるので、しっかりとサポートする必要があると思う。(長崎市、40歳代、女性)

〇コンビニで別人の住民票が交付されたり、マイナ保険証で他人の情報が紐づけされたりとミスが多くて不安です。(長崎市、60歳代、女性)

〇是非、皆さんに取得して欲しい。所得や資産と紐つければ脱税等をなくすことができ、公正な社会づくりにつながる。また無駄なコスト削減につながる。(長崎市、60歳代、男性)

〇まだ、どこで使えるかなど、わかりづらいので、もっと詳しく誰でもわかりやすくして欲しい。(長崎市、40歳代、女性)

〇マイナポイントがとても助かりました。まだこれからなのかな?と思いますが、作ってから、あ~作ってよかった!!!と思えるほど、役に立ったことがありません。(時津町、40歳代、女性)

〇健康保険証や口座と結び付けれるのは便利だが悪用されそうで怖い。(佐世保市、10歳代、男性)

〇マイナポイントをもらったこと以外、いまだに利用価値が分からない。(長崎市、30歳代、女性)

〇行政サービスはとても遅れていると思われるので、マイナとの紐付けを加速して利便性をもっと高めて欲しい。(長崎市、50歳代、男性)

〇紛失した場合のリスクが大きいと感じるので普段持ち歩くことはできるだけ避けたい。そういう点で健康保険証としての利用は現実的ではない。(諫早市、50歳代、男性)

〇個人情報の漏洩が無いようにお願いしたい。その次はカード無しで顔認証、指紋認証で全てに対応出来る日が来る事に期待します。(長崎市、60歳代、男性)

(2023.5.30 高橋 純子)

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