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最近、本を読んでいますか?

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 読書の秋ですが、みなさんは最近、本を読んでいますか?人口減少やネット普及を背景に、本屋さんはこの10年で3割減少し、まちから姿を消しつつあります。
 そこで、今回は「読書と本屋さん」をテーマにリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2022年10月19日(水)~10月25日(火)
回答者数及び属性:375人
【年 齢】30歳代以下69人、40歳代82人、50歳代126人、60歳代以上98人
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。                           ※クリックするとグラフはすべて拡大できます。               

◆3分の2が、「(どちらかと言えば)本を読むのが好き」

 本(含む電子書籍)を読むのは好きか尋ねたところ、「好き」が36.5%で最も多く、「どちらかといえば好き」の27.7%と合わせると全体の3分の2(64.2%)が「(どちらかといえば)好き」と回答しています。一方、「嫌い」と回答した人は僅か3.7%で、「どちらかといえば嫌い」の10.7%と合わせても「(どちらかといえば)嫌い」と回答した人は14.4%でした。

◆本を読む量、「変わらない」が約4割

 この10年で本(含む電子書籍)を読む量は変化したか尋ねたところ、「増えた」(12.0%)と「やや増えた」(14.4%)を合わせた「(やや)増えた」と回答した人は26.4%、「変わらない」と回答した人は最も多い38.9%でした。
 一方、「減った」(20.3%)と「やや減った」(14.4%)を合わせた「(やや)減った」と回答した人は34.7%でした。

◆本屋さんへ行く頻度、「(やや)減った」が約6割

 この10年でまちの本屋さんへ行く頻度は変化したか尋ねたところ、「減った」が33.9%で最も多く「やや減った」の24.3%と合わせると約6割(58.2%)が「(やや)減った」と回答しています。
 前問の結果を見ると本を読む量は、10年前と比べて大きな変化はありませんが、まちの本屋さんへ行く頻度は、10年前と比べると減少している様子がみてとれます。

◆読むのは「紙書籍のみ」がトップ

 本は「紙書籍」と「電子書籍」どちらで読むか尋ねたところ、「紙書籍のみ」が46.9%で最も多く、次いで「両方読む」が38.2%(「紙書籍の方が多い」23.5%、「両方同じ位」3.5%、「電子書籍の方が多い」11.2%)で続き、「電子書籍のみ」は僅か3.5%でした。
 スマホ・タブッレト普及に伴い「電子書籍」は急速に普及していますが、まだまだ「紙書籍」を読む割合の方が高く、「紙書籍」と「電子書籍」の両方を併用している人でも「紙書籍」を読む割合の方が高くなっています。

◆紙書籍の入手方法、「本屋さんで購入」が7割超

 紙書籍を読むと回答した人に紙書籍はどのような方法で入手するか複数回答で尋ねたところ、「本屋さんで購入」が72.7%で最も多く、次いで「インターネットで購入」が47.3%、「図書館で借りる」が37.9%となりました。

◆読まなくなった紙書籍、約7割が「手元に残す」

 紙書籍を読むと回答した人に読まなくなった紙書籍はどうしているか複数回答で尋ねたところ、「手元に残す」が約7割(67.7%)で最も多く、次いで「古本屋(チェーン店も含む)で売る」が37.9%、「捨てる」が29.8%で続きました。

 自由記述には、本好きの方々から「本屋さんに行くこと自体が好き」「装丁や本の匂いが好き」など本屋さんや本に対する思いとともに、「近くの本屋が閉店して悲しい」と本屋さんの減少を嘆くコメントが数多く寄せられました。

◆自由コメント

【本屋さんにあったら嬉しいもの、本屋さんの利用方法など「本屋さん」についてひとこと】

〇いつも決まった本屋さんに行くのですが、店員さんのおすすめの一冊があり、店員さん自身の声が書いてあるのでとても素敵な本屋さんだと思います。(長崎市、30歳代、女性)

〇松浦市には本屋さんが1軒もないため不便で仕方がない。図書館のみでは正直だめだと思う。(松浦市、10歳代、男性)

〇近くにあるカフェと本屋さんが一体になっている店舗をゆっくり利用させてもらっています。時間をかけて本を選べるのが嬉しいです。(長崎市、50歳代、女性)

〇本屋大賞など本屋さんが進める本は面白いというイメージなので、毎月おすすめの本を送ってくれる定額サービスがあればいいと思う。(長与町、40歳代、女性)

〇時間がある時に書店内をブラブラする。そんな時に普段なら絶対に手に取らないジャンルの本が目に留まり購入することがある。思いがけない本との出会いがあるので、自分は書店に足を運ぶのが好きだ。(長崎市、50歳代、男性)

〇本屋さん自体が減ってしまい、残念な限りです。本は、手に取って、内容を確認してから購入したいので、ネットだとその作業ができず、困ります。(長崎市、50歳代、女性)

〇映画の予告編のような、本の予告編的ショート動画配信があったら嬉しい。(佐世保市、40歳代、女性)

〇特に無いですが、本屋さんに行くこと自体が好きなのでいつまでも街中に残って欲しいです。(長崎市、50歳代、女性)

〇装丁や本の匂いが好きです。(長崎市、50歳代、女性)

〇子供の頃から読書が得意ではなく、好みの本を見つけて買ってはみてもなかなか最後までいかないことも… 夢中になれる本に出会ってみたい。(長崎市、50歳代、女性)

〇本の買取も兼業して欲しい。(諫早市、40歳代、男性)

〇最近は忙しくて、本屋までわざわざ行くこともなくなりました。町内に本屋があるかないかで、その地域の生活水準に影響するので、家族にはできる限り町内の本屋で購入するよう働きかけています。(長崎市、50歳代、男性)

〇本を選ぶお手伝いをしてくれるコンシェルジュ的な人がいたらありがたい。(すでにいるかも?)(長崎市、30歳代、女性)

〇おしゃれな栞とかブックカバー。(南島原市、40歳代、女性)

〇キッズスペースがあると、ゆっくり本を選べると思います。(長崎市、40歳代、女性)

(2022.11.07 高橋純子)

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