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9月9日は救急の日!

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 9月9日は、「救急の日」です。この日は、救急医療や救急業務に対する正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的に設けられています。
 そこで、今回は「救急の日」をテーマにリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2022年9月7日(水)~9月13日(火)
回答者数及び属性:395人【年齢】30歳代以下67人、40歳代86人、50歳代138人、60歳代以上104人

◆いざという時「応急手当ができると思う」は約2割

 もしも、目の前に人が倒れていたら、応急手当ができると思うか尋ねたところ、「たぶんできないと思う」が半数(50.6%)を占め、「できないと思う」の17.0%と合わせると約7割(67.6%)が「(たぶん)できないと思う」と回答しています。
 一方、「できると思う」は僅か4.1%で、「たぶんできると思う」の18.0%と合わせても「(たぶん)できると思う」と回答したのは約2割(22.1%)にとどまりました。

◆応急手当の講習、受けたことが「ある」は6割

 これまでに応急手当の講習を受けたことがあるか尋ねたところ、6割(60.5%)が「ある」と回答しています。

 これを年代別にみると、若い年代ほど応急手当の講習を受けた割合が高くなっており、特に30歳代以下では、約8割(79.1%)が受けたことが「ある」と回答しています。逆に、年代が上がるに従って、「ある」の割合は少なくなっています。

受講内容は、「心臓マッサージ(胸骨圧迫)」「AED」「人工呼吸」が約8割

 応急手当の講習を受けたことが「ある」と回答した人に何の講習を受けたか複数回答で尋ねたところ、「心臓マッサージ(胸骨圧迫)」が84.9%と最も多く、次いで「AED」が79.1%、「人工呼吸」が75.3%でした。

◆受けてみたい応急手当講習は、「AED」がトップ

 応急手当の講習を受けたことが「ない」と回答した人にこれから受けてみたい講習はあるか複数回答で尋ねたところ、「AED」が83.3%で最も多く、以下「心臓マッサージ(胸骨圧迫)」(53.8%)、「止血や異物除去の方法」(45.5%)、「人工呼吸」(23.1%)となりました。「人工呼吸」については、コメントでも「コロナ禍での人工呼吸は感染が心配」との声が多く、他に比べて受講希望は低くなっているようです。

◆いざという時できると思う応急手当は、「AED」がトップ

 いざという時、心臓マッサージや人工呼吸、AEDを使った応急手当ができると思うか尋ねたところ、「できると思う」と「たぶんできると思う」を合わせた回答は、「AED」が42.3%で最も多く、次いで「心臓マッサージ」が33.1%、「人工呼吸」が21.3%となりました。

 これを応急手当講習の受講経験の有無でみると、講習会を受けたことがある人は、受けたことがない人に比べて、いずれの応急手当も「(たぶん)できると思う」との回答割合が高くなっています。しかしながら、講習を受けたことがある人でも「(たぶん)できないと思う」の割合が5~7割を占めています。応急手当の知識・技術がいざという時に役立つよう、修得した内容を反復しスキルアップを図っておく必要があるようです。
 応急手当の講習会は、現在、各自治体・消防署・職場などいろいろな機関で開催されています。日頃から応急手当に関する知識と技術を学び、ひとりでも多くの人が応急手当をできるようにしておきたいものです。

◆自由コメント
【救助活動を行う際、心配や不安になることはどんなことですか?】

〇研修では人形を使って練習したので、人間相手だと力加減や反応が読めないのが心配。実際、救助をしても助からなかったりしたら、後悔しそうなので不安。(長崎市、50歳代、女性)

〇救助することによるコロナへの感染リスクが気になります。(長崎市、30歳代、女性)

〇男性が女性に心臓マッサージを行うことでセクハラと訴えられないか不安にはなります。(時津町、30歳代、女性)

〇訓練を定期的に受けていなければ、いざという時にはどうして良いのかパニックになると思います。(長崎市、40歳代、男性)

〇AEDが必要なとき近くに設置されているか。(佐世保市、40歳代、女性)

〇パニックにならずに対応できるか?周囲との連携が冷静にできるか?など器具の利用方法だけではなく具体的な対処方法に自信がない。(長崎市、40歳代、男性)

〇やり方が正しいのか不安になると思います。習ったのはだいぶ前なので…(長与町、40歳代、女性)

〇正しくできなくて悪化させてしまったらという不安。(大村市、40歳代、女性)

〇1人でいたら救急車や、消防車を呼ぶぐらいが精一杯で、何をしたらいいのか、何を優先させればいいのかわからないので、声かけぐらいしかできないかもしれない。(長崎市、40歳代、女性)

〇他の人がいると任せると思う。自分しかいなかったら頑張ってみる。(長崎市、50歳代、女性)

◆自由コメント
【救助した・救助された経験、救急車を呼ぶべきか迷ったなど「救急の日」に思うことをひとこと。】

〇自分が倒れた時に見知らぬ人たちが救急車を呼んだり、水や氷を持ってきてくれたりと助けてもらい人の優しさに感動しました。(長崎市、50歳代、女性)

〇子供が救急車搬送された事があり、その時に走行車両があまり道を譲らない事に驚きました。命に関わることなので、救助することもですが、緊急事態発生時のマナーも守って欲しいと思います。(諫早市、50歳代、女性)

〇安易に救急車を呼びタクシー代わりに使っている話を聞くと日本人のモラルが低くなったことに腹立たしくなる。(長崎市、70歳以上、男性)

〇救急安心センター #7119 番への相談をもっと周知させるべき。(長崎市、40歳代、男性)

〇全部、経験した上で思うのは、あらかじめ通院歴や既往症、薬、保険証などセットにして用意しておくと、救急隊員の方に説明するのにスムーズだと思う。(長崎市、50歳代、女性)

〇坂の街長崎。行政は、救急車が入れないところを無くす施策を急いで欲しい。行っているでしょうが、もっとスピードをあげて欲しい。(長崎市、50歳代、男性)

〇消防と日赤の講習を継続して受講し、バイスタンダー(救急現場に居合わせた人)として、いざと言う時、救助出来るように普段から心がけています。(佐世保市、50歳代、男性)

〇救急の日だけに特化せず、救急法の講習を、もっと身近で身軽に気楽に受けられる機会があったらなぁ~と思います。(長崎市、60歳代、女性)

〇緊急性があるか、余程の事がないと救急車を呼べないと思って、体調が悪くても一人で我慢していたという高齢者の声もよく聞く。正しく利用する分には構わないということも伝えてほしい。(諫早市、60歳代、女性)

〇みんなが、救急に関する正しい知識を持つだけで、助かる命が増えるかもしれない。(長与町、60歳代、男性)

〇救命訓練は受けたことがあるが、時間が経って動作がうろ覚えになっている。訓練は常日頃から繰り返し行う必要があると思う。(長崎市、60歳代、女性)

以上

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