2023年5月25日、つきまち横丁の常設を目的に、長崎文化放送株式会社(以下NCC)を座長として長崎市、長崎県などとともに「長崎つきまち横丁推進協議会」の設立総会が同社会議室にて開催されました。NCCが進める「横丁プロジェクト」は、県産の食材や県産酒が楽しめる「食のランドマーク」として長崎の食の魅力を発信し、人と人との出会いが生まれ、楽しい時間を過ごせる活気ある『たまり場』をつくりたいと3年前にスタートしました。
『つきまち横丁 ~長崎文化横丁in築町市場~』のYouTube動画はこちら
【協議会構成団体】
長崎文化放送株式会社
長崎市
長崎県
長崎つきまち株式会社
F.デザインNAGASAKI株式会社
長崎都市経営戦略推進会議
協和商工株式会社
株式会社長崎新聞社
【協力団体】
長崎市築町商店会
長崎市設築町市場協同組合
築町自治会
長崎市築町は、長崎開港当時から「長崎の台所」として貿易港・長崎の一端を担う町として発展しました。1924(大正13)年には長崎市公設の「築町市場」が誕生したのち、1998(平成10)年の「メルカつきまち」オープンとともに築町市場は地階に移転し、現在は15店が営業しています。
設立総会では、NCCの壹岐正社長が「市民・県民にとって長崎は『魚のまち』という認識があるかもしれないが、魚を食べる場所が少なく、県外にもあまり認知されていない。」と問題を提起しました。また、築町商店会の中嶋会長からは「築町市場は長崎の食を支えてきた歴史があり、商店街に鯨やからすみの専門店がある日本でも珍しい場所。来年は市場開設100年の節目であり、まちの特徴を生かしていきたい。」との意見がありました。
なお、本取組みは「長崎サミットプロジェクトサポート資金」の対象プロジェクトとして昨年7月開催の「長崎文化横丁in茂木」、および今年のランタンフェスティバル期間中に開催された「つきまち横丁」の2回に渡り支援を受けています。また、横丁常設に向けた最終段階であることから、長崎都市経営戦略推進会議も本協議会に構成団体として参画しています。
《直近に開催された「つきまち横丁 ~長崎文化横丁in築町市場~」の概要》
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今後は、横丁常設に向けた事業のブラッシュアップと課題の検証のため6月と9月の2回に分けて実証事業を行い、常設の最終決定を本年度中に実施する予定となっています。
<長崎つきまち横丁推進協議会による常設に向けたスケジュール>
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座長を務めるNCCメディアビジネス局の朝長孝至部長からは、「まち全体の底上げを図るとともに、長崎の食のイメージを発信する場として、年間3億円以上の売り上げと20万人以上の来場者を目標に、今後さらに実証事業を重ね、2024年春の開業を目指したい。」との発言がありました。 次回のイベントでは長崎市進出企業である株式会社デンソーウェーブと連携し、QRコードを活用したデータ収集と効果検証の仕組み構築に向けた実証も行う予定であり、こういった「横丁×DX」の取り組みにも期待が高まります。
(2023.6.2 寶珠 真一)