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長崎経済研究所

財務省・長崎財務事務所による「金融リテラシーと
ライフデザイン・金融経済教育講座」を取材しました

 

 2022年6月16日、長崎大学経済学部において、長崎財務事務所が長崎銀行協会、長崎県金融広報委員会(事務局:日本銀行長崎支店)と連携し、『金融リテラシーとライフデザイン~人生、お金、金融知識~』と題した金融教育講座を開催し、経済学部1年生の約60名が参加しました。

 前半は、平総務課長より、「家計管理とライフプランニング」、「資産形成」をテーマとした講義がありました。

 ライフプランが多様化するなか、夢の実現や将来への備えのためには、お金の知識が重要な鍵であること、なかでも人生の三大費用である教育、住宅、老後資金について自分の生き方に合わせたお金の管理が必要であること、などの話がありました。

 また、こうした費用を賄うために資産形成が重要であり、その手段として、預金・貯金のほか、株式、債券、投資信託などの金融商品があり、これらを選択する際には「長期・積立・分散で投資をすることによってリスクの軽減効果が期待できること」や「NISAやiDeCoなどの税の優遇制度を活用すること」といったアドバイスもありました。

 このあと5~6人に分かれて行われたグループワークは、日本銀行長崎支店、長崎銀行、十八親和銀行の行員の皆さんがアドバイザーとして加わり、「100万円をどう運用する??」をテーマに、時折笑い声が飛び交うような雰囲気のなか、活発なディスカッションとなりました。

 そのディスカッションを踏まえて3つの班が発表を行いました。そこでは、「将来のライフイベントとして、結婚や子育てには費用がかかるため、低金利の預貯金だけでなく、株式や債券、投資信託などに分散投資するなどして、リスクを考慮しつつ資産を増やしていきたい」といった意見がありました。

 後半は、理財課の野口事務官より、「金融トラブル」をテーマとした講義がありました。成年年齢が引き下げられ、クレジットカードやローンを組むなど、お金が借りやすくなった分、多重債務に陥らないよう、借りる前に返済計画を立てることや、金利に注意することなどの話がありました。

 また、年々巧妙化しているマルチ商法(ネットワークビジネス)などには気を付けること、万一トラブルに遭っても一人で悩まず専門の相談窓口に相談することなどが呼び掛けられました。

 最後に、「未来のために金融リテラシーを身に付けることは、自分の夢の実現をサポートしてくれることでしょう。これからの大学での授業等を通じて、金融リテラシーを学んでください」とメッセージが送られました。

(2022.6.20 泉 猛)

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