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「壱岐焼酎酒蔵ツーリズム」モニターツアーに同行取材しました

 2021年11月27日(土)・28日(日)の2日間、「神々が宿る癒しと実りの島『壱岐』、壱岐焼酎酒蔵ツーリズム」のモニターツアーに同行取材しました。  

 今回のツアーは外国人の方を対象にした1泊2日のモニターツアーで、猿岩、岳の辻展望台、一支国博物館、ふぐ養殖場、壱岐オリーブ園、その他観光スポットを巡りながら焼酎を楽しみ壱岐の魅力に触れようという内容でした。ここでは、そのうち焼酎にかかわるメニューを三つ紹介します。

 一つ目は、焼酎と地元食材を使った料理のフードペアリングです。1日目は、海が見える民宿を会場に、七蔵各社の焼酎とそれに合うように開発した料理とを試飲、試食したり、新たに開発したカクテルメニューを試飲しました。

 壱岐酒造協同組合の山内理事長(玄海酒造の社長)から‘壱岐の焼酎’についてお話があったのち食事が始まりました。スタッフから焼酎や料理についての説明があり、参加者からは質問があったり感想を話したりして賑やかになっていきました。なかには、「普段は酒をロックやストレートで飲むことが多く水やお湯で割る習慣がないので、割るのはもったいないような気がする」との感想も聞かれました。このような感想や食後に行われたアンケートは今後の事業に活かされます(2日目には焼酎と牡蠣のペアリングを体験しました)。


壱岐焼酎についての説明の様子

※この事業には、壱岐酒造協同組合、株式会社FFGビジネスコンサルティング、株式会社十八親和銀行が、国税庁の”日本産酒類のブランド化及び酒蔵ツーリズム推進事業に係るモデル事例構築のための調査業務”を受託し協業で取り組んでいます。

※壱岐の七蔵とは、「天の川酒造」「山の守酒造場」「玄海酒造」「重家酒造」「猿川伊豆酒造」「壱岐の華」「壱岐の蔵酒造」の七つの蔵元です。

 二つ目は、焼酎の試飲です。これは、原の辻ガイダンス(旧壱岐・原の辻展示館)内に期間限定で設置した焼酎ミニミュージアムにて七蔵の焼酎を試飲するものです。参加者は、蔵元のスタッフと会話をしたり記念写真を撮ったりと楽しみながら試飲していました。ここには焼酎や壱岐のみやげ品が揃っていて、皆さんお気に入りの焼酎を購入していました。


壱岐焼酎ミニミュージアムでの試飲の様子

 三つ目は、酒蔵見学です。七蔵のひとつ「壱岐の華」で長田社長から焼酎の製造工程について図・写真入りの説明ボードや蔵を見ながらお話をうかがいました。日本の酒に詳しい参加者がいて社長のお話を英語で補足するというありがたいフォローもあり、皆さんの理解が深まったようでした。


酒蔵で製造工程について説明を受ける様子

 2日目に予定していた伝馬船体験は波が高かったため中止になりましたが、日中は日差しがありおおむね過ごしやすい2日間でした。島内では、観光バスを目にすることが多く、帰りのジェットフォイル(郷ノ浦港⇒博多港)も満席状態と、壱岐に観光客が戻ってきつつあることがうかがえました。

 ツアー参加者や受け入れ側が感じた意見や課題をもとに、焼酎と観光を結びつけるこの事業が本格稼働することを期待します。           
                               (宮崎繁樹)(2021年12月8日)

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