■ 調査対象:長崎県内主要企業370社
■ 調査方法:WEBと郵送によるアンケートを併用
■ 調査期間:2024年10月29日~11月30日
■ 調査事項:支給月数、支給額(いずれも計画含む)
■ 回答企業数:製造業27社、非製造業109社、合計136社、回答率36.8%
1.回答企業の概要
ボーナス支給について「(ほぼ)決定している」企業は72社で全体の52.9%。「未定」は64社、47.1%。支給額について回答を得られた企業は57社で、その支給対象人員は6,405人、総支給額は32億円。
2.平均支給月数
ボーナス支給月数について回答が得られた企業(67社)の平均支給月数は1.71カ月分で、前年度実績(1.65カ月分)比0.06カ月の増となった(図表1)。業種別では、製造業が1.69カ月分(前年度比0.10カ月増)、非製造業が1.72カ月分(同、0.05カ月増)。
支給月数が前年度比「増加」する企業の割合26.9%から「減少」する企業の割合7.5%を差し引いたD.I.は19.4と、前年度(24.3)ほどではないものの引き続き大幅プラスとなった(図表2)。
3.1人当たり平均支給額
支給額について回答が得られた企業(57社)の1人当たりの平均支給額(支給総額を支給対象総人員で除したもの)は501千円で、前年度実績(461千円)比8.8%増となった(図表1)。業種別では、製造業が558千円(前年度比9.6%増)、非製造業が470千円(同、8.2%増)。
平均支給額が前年度比「増加」する企業の割合77.2%から「減少」する企業の割合12.3%を差し引いたD.I.は64.9で、前年度(42.7)を上回る大幅プラスとなっている(図表2)。
このように、県内企業における2024年冬季のボーナスは、支給月数、1人当たり平均支給額のいずれも増加する見込み。緩やかに景気が回復するなか、賃上げにより計算ベースとなる定例給与が増加していることや、社員数の大きい企業において支給額が増加していることが要因と考えられる。
(2024.12.9 宮崎 繁樹)