ながさき暮らしのデータBOX リサチャン☆アンケート
日頃お世話になっている方々に対して、旧年の感謝と新年を祝う挨拶状として送る「年賀状」。SNSの普及などからその発行枚数は、年々減少しており、2003年の44.6億枚から2024年には10.7億枚と、ピーク時の4分の1ほどとなっています。そこで今回は「年賀状」についてお尋ねしました。
調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとする webアンケートサイト「リサチャン」で実施 調査期間 : 2024年12月11日(水)~12月17日(火) 回答者数 : 400人 【年齢層】30歳代以下 62人 40歳代 83人 50歳代 136人 60歳代以上 119人 |
◆年賀状を送っていますか?・・・ “送っている”が約3分の2
年賀状を送っているか尋ねたところ、「送っている」との回答が6割超に上りました。また、性別でみても、男女とも6割超が「送っている」との回答でした。
年代別では、「送っている」が60歳代以上で約8割、50歳代でも7割超となっている一方、40歳代と30歳代以下では約5割にとどまるなど、高年齢層ほど「送っている」割合が高いことが分かります。
◆年賀状を誰に送っている?・・・「友人・知人」が最多
年賀状を「送っている」と回答した方に、誰に送っているか尋ねたところ、「友人・知人」(83.1%)が最も多く、これに「親戚」(63.2%)、「親・兄弟」(51.1%)が続きました。
性別でみても、「送っている」との回答は、男女とも「友人・知人」8割以上、「親戚」約6割、「親・兄弟」約5割と、全体と似通った回答となりました。
年代別でも、「友人・知人」の割合が最も高く、60歳代以上では9割近くとなっており、50歳代と40歳代でも8割を超えています。
◆年賀状は何枚送っている?・・・「10枚以上30枚未満」が約4割と最多
年賀状を「送っている」と回答した方に、何枚送っているか尋ねたところ、「10枚以上30枚未満」(39.8%)が最も多く、これに「30枚以上50枚未満」(21.1%)と「10枚未満」(18.4%)が続きました。
性別でみると、男性は「10枚以上30枚未満」が29.6%と3割弱となり、次いで「50枚以上100枚未満」(27.6%)と「30枚以上50枚未満」(23.5%)が2割台となった一方、女性は「10枚以上30枚未満」が45.4%で4割超と突出しており、「50枚以上100枚未満」(8.0%)は1割以下にとどまりました。
年代別では40歳代以上の年代で「10枚以上30枚未満」の割合が最も多い一方、30歳代以下では「10枚未満」が5割近くとなっています。
◆年賀状を送る枚数はこれまでと比べて?・・・「減った」が圧倒的
年賀状を「送っている」と回答した方に、送る枚数はこれまでと比べ増えたか減ったかを尋ねたところ、「減った」が88.0%と圧倒的。「これまでと変わらない」は11.3%となっており、年賀状を送る枚数は減少傾向にあるようです。
これを性別でみると「減った」が男性82.7%、女性90.8%と男女とも高い割合となった一方、男性では「これまでと変わらない」が15.3%と女性の9.2%を上回りました。
年代別では、40歳代以上の年代で「減った」が9割近くとなっており、30歳代以下も8割弱となっています。
◆これからも年賀状を送る?・・・「徐々に枚数を減らして送る」が約5割
年賀状を「送っている」と回答した方に、これからも年賀状を送るか尋ねたところ、「徐々に枚数を減らして送る」が47.7%で最も多く、これに「時期やタイミングを見て送るのをやめる」(27.4%)、「これからも送る」(15.4%)が続きました。
性別でみると、男女とも「徐々に枚数を減らして送る」が約5割、「時期やタイミングを見て送るのをやめる」が約3割、「これからも送る」が1割強と、全体と似通った回答となりました。
年代別では40歳代以上の年代でともに「徐々に枚数を減らして送る」が最も多く、特に50歳代では6割近くを占めました。30歳代以下では「時期やタイミングを見て送るのをやめる」との回答が3割強と最も多く、「これからも送る」と「徐々に枚数を減らして送る」がともに28.1%と3割弱の回答となりました。
◆「年賀状じまい」を検討している?・・・「今後検討していきたい」が4割超
年賀状を「送っている」と回答した方に、翌年以降の年賀状のやり取りを辞退したいことを伝える最後の年賀状「年賀状じまい」を送ることを検討しているか尋ねたところ、「今後検討していきたい」(41.7%)が最も多く、これに「検討していない」(23.3%)、「具体的に検討している」(19.9%)が続きました。
これを性別でみると、男性では「今後検討していきたい」が37.8%となっており、次いで「具体的に検討している」が24.5%、「検討していない」が22.4%となっています。一方、女性は「今後検討していきたい」が44.8%、次いで「検討していない」が23.9%、「具体的に検討している」が17.2%となっています。
年代別では、40歳以上の年代で「今後検討していきたい」がいずれも4割台で最も多い一方、年賀状を送る枚数が10枚未満の割合が多い30歳代以下では、「検討していない」が4割台で、最も多く、「今後検討していきたい」は2割弱となっています。
◆年賀状を送らない理由?・・・ 「SNSなどで済ませている」、「年賀状を書く(作る)のが面倒」が4割超
年賀状を「送っていない」と回答した方に、年賀状を送らない理由を尋ねたところ、「SNSなどで済ませている」と「年賀状を書く(作る)のが面倒」がともに4割超で最も多く、これに「そもそも年賀状を出していない」(26.1%)、「疎遠になったから」、「相手から年賀状が来なくなったから」(ともに17.2%)が続きました。
これを性別でみると、男性では「年賀状を書く(作る)のが面倒」48.1%、次いで「そもそも年賀状をだしていない」38.9%となっています。一方、女性は「SNSなどで済ませている」が54.4%と最も多く、次いで「年賀状を書く(作る)のが面倒」41.8%でした。
年代別では、50歳代で「SNSなどで済ませている」が5割を超えています。また「SNSなどで済ませている」と「年賀状を書く(作る)のが面倒」が、40歳代で45.0%、30歳代以下では40%ともに4割超でトップ。60歳代以上では「年賀状を書く(作る)のが面倒」が4割ちょうどと最も多い一方、「SNSなどで済ませている」と「終活の一環として」が3割超となりました。
◆年賀状以外での新年の挨拶手段は?・・・「LINE(ライン)」が7割超と最多
年賀状以外での新年の挨拶手段は何を使っているかを尋ねたところ、「LINE(ライン)」が7割超で最も多く、これに「直接伝える」(22.3%)、「メール」、「特になし」(ともに18.0%)が続きました。
性別でみると、男性では「LINE(ライン)」が6割超、次いで「特になし」が3割弱となっています。一方、女性は「LINE(ライン)」が約9割と最も多く、次いで「直接伝える」が2割を超えていました。
年代別では、40歳代以下の年代で「LINE(ライン)」が8割超、60歳代以上で約8割、50歳代でも約7割と最も多くなっています。また40歳代以下の年代では「直接伝える」が3割前後、50歳代では「特になし」(25.7%)、60歳代以上では「メール」(27.7%)との回答が他年代比最も高くなっています。
◎「年賀状」についてひとこと
皆さん年賀状は、「もらうと嬉しい」が「出すのは億劫」と言ったとこでしょうか。
◆スマホを購入して以来、年賀状を送らなくなりました。(長崎市20歳代、女性)
◆元旦の朝にポストを見るのが楽しみである一方で、自分から送るのは少し面倒に感じてしまっている。 でも年賀状の風習は無くなってほしくない。(諫早市、20歳代女性)
◆今となって逆に手書きの年賀状が、価値あるし嬉しいと思う気持ちもある。(西海市、30歳代男性)
◆SNSなどでは、無料で簡単に済む挨拶に手間とお金を掛けるのは時代に合わない。(長崎市、30歳代男性)
◆無くなると切れてしまう縁もあるので、無くさない方がいいとは思いつつ、忙しい年末にはなかなか準備も難しいなと思います。(諫早市、30歳代女性)
◆もっと手間がかからず出せるようになるといいと思います。(雲仙市、40歳代女性)
◆ハガキ代がこれ以上値上げするといよいよ年賀状じまいすることを考える。(時津町、40歳代女性)
◆もらうと嬉しいが年賀状を出すのに手間がかかる。(長与町、40歳代男性)
◆完全にやめたら寂しいような、面倒が減って嬉しいような…(五島市、50歳代女性)
◆ハガキ代も値上がりし年賀状を出すのをやめようと思いましたが、年賀状だけやり取りしている方がいるのでやめられません。(佐世保市、50歳代女性)
◆ハガキの値上がりが極端過ぎてやめる人が増えるのでは…(佐々町、60歳代男性)
◆歳を取る毎に出すのが面倒くさくなってきた。(南島原市、60歳代女性)
◆滅多に会わない友人へ元気だと伝える手段なので、続けた方が良いと思うが、書く事が最近面倒になって来た。(長崎市、70歳以上女性)
◆郵便料金の値上げが無かったら、まだ続けていたと思います。(島原市、70歳以上男性)
◆受け取るのは嬉しいですが、送るのは煩わしくなってきました。(南島原市、70歳以上男性)
(2024.12.26 永山 真)