ながさき経済web

長崎経済研究所

自宅で植物を育てていますか?

ながさき暮らしのデータBOX ~リサチャン☆アンケート~

 ガーデニングに限らず、ベランダや室内で植物を育てて楽しむ方も多いのではないでしょうか。今回は、自宅での植物の育成についてリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2024年9月24日(火)~9月30日(月)
回答者数及び属性 : 389人
【年齢層】 30歳代以下 56人  40歳代 88人  50歳代 131人  60歳代以上114人

※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。

※クリックするとグラフはすべて拡大できます。

家庭で植物を育てていますか? ⇒「育てている」が6割近く

 家庭で植物を育てているか尋ねたところ、全体の58.6%が「育てている」との回答でした。また「以前育てていたが、今はやめている」との回答も16.7%となっており、「育てていない」との回答は24.7%でした。

 「育てている」の割合は、性別での差はさほど見られないものの、年代が上がるほど高くなり、60歳代以上では7割強となっています。

これから育て始めたい? ⇒「(どちらかといえば)そう思う」は4割

 家庭で「以前育てていたが、今はやめている」および「育てていない」と回答した161人に、これから育て始めたいと思うか尋ねたところ、「そう思う」は6.2%でしたが、「どちらかといえばそう思う」が34.2%となり、肯定的な回答が4割でした。一方、「そうは思わない」は59.6%でした。また、肯定的な回答割合は、女性(47.8%)が男性(30.3%)を上回りました。

植物を育てる理由は? ⇒「癒されたい・リラックスしたい」、「手軽に楽しめる」、「心が豊かになる」

 植物を育てる理由、これから育てようと思う理由について複数回答で尋ねたところ、上位に挙がったのは「癒されたい・リラックスしたい」(50.2%)、「手軽に楽しめる」(45.4%)、「心が豊かになる」(45.1%)の3つでした。この他では、「インテリアとして飾りたい」(35.2%)、「季節の変化を感じたい」(28.7%)、「自分で育てたものを食べたい」(26.3%)が比較的多いようです。

 これを性別にみると、女性のトップは「癒されたい・リラックスしたい」(57.3%)であるのに対し、男性は「手軽に楽しめる」(52.4%)でした。なお、年代別では、いずれも上位3項目は全体と同様です。

 

植物を育てようと思わない理由は? ⇒トップは「手入れが面倒、枯らしそう」

 「植物を育てようと思わない」と回答した96人にその理由を複数回答で尋ねたところ、「手入れが面倒、枯らしそう」が63.5%と最も多く、群を抜いています。これに「虫などが嫌い・苦手」が39.6%で続き、以下、「性格的に向いてない」(36.5%)、「仕事が忙しい・時間がない」(35.4%)となっています。

 これを性別にみると、「虫などが嫌い・苦手」は男性26.1%に対し、女性が倍の52.1%になっているのが目立ちます。

ここからは、植物を育てようと思わない人を除く293人に伺いました。

育てている(育てたい)植物は? ⇒ 「観葉植物」がトップ

 どのような植物を育てているのか(または育てたいか)複数回答で尋ねたところ、「観葉植物」が61.8%と群を抜き、これに「草花」(39.2%)、「野菜」、「花」(ともに35.8%)が4割弱で続いています。

 観葉植物の人気は高く、なかでも男性より女性が、年代では若い年代ほど高く、30歳代以下は71.9%となっています。

植物を育てている(育てたい)場所は? ⇒ 上位は「庭」と「リビング・室内」

 植物を育てている(育てたい)場所を複数回答で尋ねたところ、上位は「庭」(50.9%)と「リビング・室内」(49.8%)となっており、これに「ベランダ」と「玄関口」が3割程度で続いています。

 性別では、男性が「庭」がトップに対し、女性は「リビング・室内」となっており、違いがみられます。

育て方は? ⇒ 上位は「苗を植えて育てる」と「鉢物を買って育てる」

 植物をどのように育てているか(または育てたいか)複数回答で尋ねたところ、上位は「苗を植えて育てる」(61.1%)と「出来上がった鉢物を買って育てる」(57.3%)でした。これに「タネをまいて育てる」が37.5%、「球根を植えて育てる」が22.2%で続きました。

 性別では、男性は「苗を植えて育てる」が68.0%でトップであるのに対し、女性は「出来上がった鉢物を買って育てる」が61.1%でトップとなっています。 また、年代別では、「苗を植えて育てる」は年代が上がるほど割合が高く、逆に「出来上がった鉢物を買って育てる」は若い年代ほど比率が高くなっています。

植物や用品の購入先は? ⇒ 大半がホームセンターを利用

 植物や園芸用品(土、肥料、鉢、用具、等)をどこで購入するか複数回答で尋ねたところ、「ホームセンター」が84.3%に上り、大半の人が利用していることがわかります。以下、「園芸店」(31.4%)、「100円ショップ」(28.3%)、「花屋」(21.8%)と続いています。

植物や園芸用品などへの支出額は? ⇒「5000円以下」が7割

 植物や園芸用品などへの支出額が年間どれくらいになるか尋ねたところ、「5000円以下」との回答が7割ほど(69.6%)と大半を占め、これに「10,000円以下」が20.1%で続きました。それほどお金をかけなくても、 “手軽に楽しめる”ものであることがわかります。

◎自宅で植物を育てることについて、ひとこと

 皆さんから沢山のコメントを頂きました。癒される、楽しい、余裕が持てる、リフレッシュできる、気持ちが穏やかになる、などなど、生活に潤いをもたらしてくれるようですね。

◆水やりを続けられないので、多肉植物を選んでしまいます。(諫早市、20歳代女性)

◆フッと大きくなってるとか、新しい葉っぱ出てるとか変化が見れて面白いです。(時津町、30歳代女性)

◆植物を育てることで心に余裕が持てる気がするので楽しいです。帰ってきてからぼーっとしながら眺めるのも好きです。(長崎市、30歳代女性)

◆成長を楽しみ時間の経過を感じる幸せがある。(長崎市、30歳代男性)

◆害虫対策に苦戦していますが、植物は心を癒してくれるので大好きです。幼い甥姪も一緒に楽しんで植物と触れ合っています。(佐世保市、40歳代女性)

◆季節を感じられる。育てる楽しさを味わえる。収穫が楽しみ。(時津町、40歳代女性)

◆観葉植物は育てるのが簡単ですし、インテリアにもなる。(大村市、40歳代女性)

◆植物によって水やりの程度など、色々と楽しく思案しています。(長崎市、40歳代男性)

◆楽しい美味しい。(五島市、50歳代男性)

◆得意ではない。 父に貰ってので「枯らしちゃいけない!!」というプレッシャーとの戦い。本音は処分したい!!(佐世保市、50歳代女性)

◆最近は動画でも解説してくれているので、ずいぶんと知識を得やすくなって、植物などを育てやすい環境になったと思う。(長崎市、50歳代男性)

◆気持ちに余裕が持てる。(諫早市、50歳代男性)

◆手をかけただけ花や実で答えてくれるのが嬉しくて、仕事で疲れたときは特にリフレッシュできます。(佐世保市、60歳代女性)

◆植物は生き物なので、大切に育てたら反応してくれる。春に新芽が出てくるときが、嬉しい。(長崎市、60歳代女性)

◆何か気持ちが、穏やかになりますよ(長崎市、60歳代男性)

(2024.10.4 中村 政博)

この記事は参考になりましたか?

参考になったらシェアお願いします!
メールマガジン登録・解除はこちらから
メールマガジン登録/解除
«
»
Copyright © 2021 株式会社 長崎経済研究所 All Rights Reserved.

ページトップ