~ 長崎県出身で、長崎の企業・自治体の大阪拠点(支社・事務所)に勤める方々に聞きました ~
調査方法 : 長崎県出身で、長崎の企業・自治体の大阪拠点(支社・事務所)に勤める方々にwebアンケートを実施。
調査期間 : 2026年6月25日(木)〜7月10日(金)
回答者数及び属性 : 16人。製造業をはじめ、建設業、宿泊業、情報通信業、運輸業、卸売業、小売業、行政機関など幅広い分野から回答を得ました。
※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
◆県外に出ても長崎への評価は底堅い
県外に在住した(転出した)ことで、長崎の印象が変化したかを尋ねたところ、「変わらない」が62.5%で最も多くなりました。「良くなった(12.5%)」と「やや良くなった(12.5%)」を合わせると25.0%となり、「やや悪くなった(12.5%)」を上回りました。
その理由を自由回答で尋ねたところ、「長崎市の異国情緒な街並みや路面電車が走る景色は他県にない観光資源だと感じる」や「長崎県に行ってみたい!とよく言われる」など、長崎の魅力を再認識する声がある一方で、「造船や重電といった業態が衰退し、若い人が働くところが少なくなり活力がなくなってきている」「人口減少が心配」などといった課題を挙げる意見もありました。

◆長崎の魅力は、「食の豊かさ」と「観光・歴史・文化等資源」
長崎の魅力(強み)を10項目に分けて5段階で評価してもらったところ、平均点が最も高かったのは「地域の“食”の豊かさ」と「観光・歴史・文化等資源」で、いずれも4.62点でした。一方、下位をみると「情報発信力」(2.62点)」が二番目に低いことから、“食”の豊かさや観光等資源といった魅力を県外に対して十分に発信できていないと感じていることがうかがえます。
また、最も評価が低かったのは「交通アクセス(2.31点)」でした。後述する新幹線に関する意見に見られるように、県外で働く人にとって交通アクセスは長崎の弱みであり、改善してほしい課題と捉えられているようです。

◆県外拠点は企業成長にプラス
県外拠点が自社の成長・発展に貢献しているかを尋ねたところ、「貢献している」が50.0%、「やや貢献している」が25.0%となり、併せるとプラス評価が7割を超えました。大阪の拠点は、新たな市場開拓や取引拡大、情報収集、人材交流などに役立っていると考えられます。

◆九州新幹線「長崎‐大阪間」実現への期待は大きい
九州新幹線西九州ルート「長崎-新大阪間」の実現に対する期待はどれくらいかを尋ねたところ、「期待している」が62.5%と最も多く、「やや期待している(6.3%)」と合わせると約7割となり、期待の大きさがうかがえます。
〇 大阪から長崎まで乗り換えなしで行ければ、時短にもなるし便利!(建設業)
〇 関西からの人の流れが期待できる。(金融・保険業)
〇 関西、中国地方の活力の取り込みを一刻も早くしないといけない。新大阪駅で「長崎行き」と表示されるかどうかは、大きな違いがある。(行政機関)
〇 陸路の強化は観光産業にとってありがたい。(サービス業)
〇 大阪から乗り換えなしで長崎に行けないのは、観光の機会を減らしている印象を受ける(特に飛行機移動を想定していない層)。帰省時も不便に感じた。(卸売業)
〇 長崎県の活性化の為には必須。早期の着工を期待しています。(製造業)

◆若者へのメッセージ
最後に、長崎県内の大学生など若者に向けて、回答者の皆さまからひと言メッセージをいただきました。県外に出ることを否定するのではなく、外で学び、経験し、自分の未来や長崎の未来を考えてほしいという応援の声が多く見られました。
〇 一度、県外に出ることは悪いことではない。将来的に長崎に戻りたくなる為には、長崎がどうあるべきかを考えて欲しい。(情報通信業)
〇 島づくり協同体が若い力を求めています。長崎の離島の魅力を全国に発信するビジネスに是非チャレンジして欲しいです。(小売業)
〇 風光明媚な景観や風景の中で暮らすことは心身に余裕を与えます。賃金では得られない魅力です。今後子育てされることがあればより実感されるのではないかと思います。(卸売業)
〇 若いうちに色々経験した方が良い。(サービス業)
〇 住んでいる間に長崎を学んでください。良い点悪い点を学んだ上で、人生を考えて未来を描いてください。(運輸業)
〇 都会に出て学び、地元に戻り、活性化を期待します。(不動産業)
(2026.8.24 村田 聡)