消費者物価指数は、私たちが日々購入するモノやサービスの価格を総合して物価の動きを示す指数です。基準となる年の物価を100として算出されており、総務省が毎月発表しています。
価格の調査対象の品目は、食料品、衣料品、家電製品などモノや、家賃、通信料、理美容料等サービスなど、毎月約550品目にもなります。また、算出にあたっては5年に一度基準を改定しており、現在は2020年を100として計算しています。
景気が良くなると消費活動が活発になってモノ・サービスの値段が上がり、消費者物価指数は上昇します。反対に、景気が悪くなると消費を控えるようになってモノの値段が下がり、消費者物価指数は下がります。このため、消費者物価指数は「経済の体温計」と呼ばれ、好景気・不景気の目安になります。
消費者物価指数には、全体の動きを示す「総合」のほか、天候等の影響を受けやすい生鮮食品の変動を除いた「コアCPI」や、生鮮食品の変動及びエネルギー価格の変動を除いた「コアコアCPI」という物価指数もあります。
2021年9月の長崎市の消費者物価指数(2020年=100)は100.3で、前年同月比0.1%の上昇でした。生鮮食品を除くコアCPIでは99.8、前年同月比0.1%の低下となっており、長崎市の物価は落ち着いた動きが続いています。