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スタジアムシティホテル長崎 宿泊体験レポート

 サッカースタジアムを中心に、アリーナ・ホテル・商業施設・オフィスを構える大型複合施設「長崎スタジアムシティ」が10月14日に開業しました。こけら落としとなった“福山雅治フリーライブ”と開業の高揚感が冷めやらぬ15日、日本初のサッカースタジアムビューホテルであるスタジアムシティホテル長崎の宿泊体験に臨みました。

前に広がる「非日常がある日常」

 最寄りの電停「スタジアムシティノース(旧銭座町:長崎電気軌道)」下車からスタジアムシティ入口までわずか徒歩約3分、JR長崎駅からでも徒歩約10分という立地で、実際に行ってみるとその抜群のアクセスの良さに驚かされます。私がスタジアムシティに到着したのはスポーツイベントがない平日の16時前でしたが、数多くの方が来場されていて随分と賑わっていました。

 ホテルロビーは地上7階にあり、悠然としていてとてもエレガントな空間なのですが、視線を横に向けるとすぐ目前にサッカースタジアムが広がっています。大きな窓を開けてベランダに出ることも可能で、ゆったりとしたソファに腰掛けて一息つきながら眼下のサッカースタジアムを眺めていると、本当にここは長崎市街中心地なのか?とこれまで味わったことがないような不思議な感覚になります。私が泊まったのは9階のデラックススタジアムビューツイン。バルコニーに出ると眼下に芝生のピッチが見えるのはもちろん、稲佐山や長崎港まで一望できるロケーションは上層階ならではの眺望であり、一見の価値があります。

 室内にあるTVやドライヤー、ベッドに至るまで、多くの家具・家電がジャパネット通販で購入できます。宿泊して実際に使ってみて、気に入ったものがあれば購入できる、いわば体験型のホテルになっている“仕掛け”は、ジャパネットグループだからこそ実現できる唯一無二の特徴といえるでしょう。

 夕食はスタジアムコンコースと行き来ができるブルワリー「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」へ。10台の醸造タンクが並ぶ店内は欧米の街酒場の雰囲気を感じられる装飾で、長崎の柑橘“ゆうこう”を使用したフルーティーな味わいの「ヴィ・ビール」を美味しく頂きました。長崎スタジアムシティによると、定番から長崎の特産品を用いた長崎ならではの変わり種まで、年間で約100種類のオリジナルクラフトビールを醸造予定だそうです。試合観戦の有無を問わず、シティ全体を楽しむならば、車で来るよりお酒を飲みながら楽しんだ方が満喫できそうだ、と十分思わせてくれるブルワリーです。

 その後、宿泊者のみが利用できる室内プールへ向かいました。サウナやジェットバスも併設されており、小さなお子さん連れのご家族も十分楽しむことができそうです。もちろん、どの窓からもスタジアムの眺望が広がっています。また、地下約1,500mから汲み上げた天然温泉も魅力十分です。柔らかい温泉湯をゆっくりと楽しんだ後、休憩室に入ってみると高級マッサージチェアが2台も設置されていて無料で癒しのマッサージを堪能できました。ちなみに、この高級マッサージチェアもジャパネット通販で購入できると聞き、「さすが、すごいな」と思わず声が出てしまいました。

 翌朝、身支度を済ませて朝食会場へ向かうと、朝日が差すスタジアムの眺望が迎えてくれました。旬の食材を使用したバラエティ豊かなメニューはどれも美味しそうです。とりわけ、対面キッチンで作り立てを提供してもらえる“レモンステーキ丼”は格別の美味しさで、きっとこのホテルの名物になるでしょう。

 スタジアムシティでは、ホテル内はもちろん屋内施設やスタジアムコンコースにもフリーのWi-Fi環境が整えられており、パソコンでの作業も快適に行えます。試合がない日もサッカースタジアムが開放されているため、気軽に立ち寄ってスタジアムの青々とした芝生を眺めながら仕事をする…。まさに非日常と日常の共存です。せっかくなのでコンコース3階の机に座って、少しばかりリモートワークをすることにしました。今日は何だかとても仕事がはかどるような気がしてなりません。

 今回ご紹介した内容は、スタジアムシティ全貌のほんの一部です。ありふれた言葉ですが、すごい!としか言いようがない世界がここにはあります。皆さんもまずは行ってみて、「非日常がある日常」を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

(2024.10.17 村田 聡)

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