ながさき経済web

長崎経済研究所

『お中元』と『お歳暮』、贈っていますか?

ながさき暮らしのデータBOX  ~リサチャン★レポート~

 お世話になった人に対して、日頃の感謝を込めて贈る夏の『お中元』と、年の暮れの『お歳暮』。人間関係が希薄になってきたと言われている今日このごろ、あなたは『お中元』や『お歳暮』を贈っていますか?

 今回は、お中元・お歳暮についてリサーチしました。

調査方法 : 長崎県内に居住する18歳以上男女をモニターとするwebアンケートサイト
       「リサチャン」で実施。
調査期間 : 2024年9月13日(金)~9月20日(金)
回答者数及び属性 : 399人
【年齢層】 : 30歳代以下 59人  40歳代 90人  50歳代 133人  60歳代以上117人

※グラフの構成比は、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。

※小さなグラフはクリックすると拡大できます。

◆『お中元』や『お歳暮』を贈っていますか?

 ~お中元・お歳暮とも贈っていないが半数以上~

『お中元』や『お歳暮』を贈っているのか尋ねたところ、「どちらも贈っていない」が51.6%と半数を超えた一方、「両方とも贈っている」との回答も40.9%と4割強ありました。

 これを年齢別にみると、30歳代以下と40歳代で、お中元・お歳暮とも贈っていないとする割合が、それぞれ7割台(74.8%)、6割台(62.2%)と高く、若い世代では、お中元やお歳暮を贈るのは少数派となっています。

◆誰に贈っていますか?【複数回答】

 ~親・きょうだいに贈っている人が最も多い~

 お中元やお歳暮を贈っていると回答した人に対して、誰に贈っているのかを複数回答で尋ねたところ、「親・きょうだい」が最も多く57.5%。以下、「親戚」44.6%、「友人・知人」23.8%となっています。

何を贈っていますか?【複数回答】

 ~贈っているものは「お菓子やゼリー、アイスクリームなど」が最多~

 贈っているもの(複数回答)は、「お菓子やゼリー、アイスクリームなど」(47.2%)がトップでした。以下、「ハムやソーセージなど加工肉」36.8%、「魚介類など水産加工品」30.1%、「ビールや焼酎、ウイスキーなどアルコール類」29.5%の順となっています。

◆予算(単価)はいくらぐらいですか?

 ~3,000円から5,000円が最も多い~

 お中元・お歳暮の予算については、「3,000円以上4,000円未満」と「4,000円以上5,000円未満」がそれぞれ38.9%と36.3%で拮抗しており、この3,000円から5,000円の間で75.2%と全体の4分の3を占めています。

 年齢別では、上の年代ほど単価が高くなっています。50歳代や60歳代以上では、4,000円以上の割合が高い一方、子育てや住宅ローンなど、なにかと支出の多い世代である40歳代では、3,000円未満の割合が3割近くと他の年代より高くなっています。

お中元やお歳暮をいつから贈らなくなりましたか?

 ~もともと贈っていないが5割以上~

 お中元やお歳暮を贈っていないと回答した人に、いつから贈らなくなったのかを尋ねたところ、「もともと贈っていなかった」との回答が過半数(55.4%)となっており、次に、「もう長い間贈っていない」が3割台(34.8%)でした。

 これを年齢別にみると、40歳代以下の世代で「もともと贈っていなかった」の割合が上の年代と比べて高く、よく言われている“若い世代におけるお中元&お歳暮離れ”が感じられる結果となりました。

◆お中元やお歳暮を贈っていない、贈らなくなった理由【複数回答】

 ~「必要性を感じない」が圧倒的~

 同じく、お中元やお歳暮を贈っていないと回答した人にその理由を複数回答で尋ねたところ、「必要性を感じないから」が7割台(74.8%)と群を抜いており、これに「お金がかかるから」22.3%、「相手とお互いに話し合って決めたから」17.5%が続きました。

また、年齢別にみても、各年代ともお中元とお歳暮に必要性を感じないとする人が多数を占めました。

◆自由コメント【お中元、お歳暮についてひとこと】

 お中元やお歳暮はもう時代遅れなのでは、などといった否定的な意見の一方、普段の生活のなかでやり取りをしない人と繋がることができる手段であるとする、肯定的な意見の両方が寄せられました。

◯そろそろ辞めたい(長崎市 50歳代 女性)

◯もう習慣じゃない(五島市 50歳代 男性)

◯ 時代遅れ(佐世保市 30歳代 男性)

◯時代とともに風潮がなくなりつつあるのを感じます(大村市 40歳代 女性)

◯無くても良い慣習。特に部下が上司に送るなんていうのは全くナンセンス(佐世保市 60歳代

 男性)

◯包装とか無駄に丁寧にされていて、ゴミもでるし、エコからかけ離れているなぁと思う(佐世保市

 40歳代 女性)

◯貰うと嬉しいが、お返しを考えたりしなければならないので、必要ないかなと。もうそんな事をする

 時代でもないのでは(南島原市 50歳代 女性)

◯本当は送りたくないが、田舎の昔ながらの風習がある土地なので送っている(諫早市 40歳代

 女性)

◯無くても良いと思う。 でも、長崎の美味しい物を知ってほしいからお歳暮だけ送っています

 (佐世保市 50歳代 女性)

◯年賀状と同じで、毎年続けていると止めるタイミングが難しいなと感じました(長与町 40歳代 女性)

◯毎年贈っています(長崎市 30歳代 女性)

◯日本の良き習慣だと思う(長崎市 50歳代 女性)

◯いい風習なので続けていきたい(諫早市 50歳代 男性)

◯挨拶として必要と思う(佐世保市 50歳代 男性)

◯ふだん顔を合わせない人と繋がることができる手段(長崎市 50歳代 女性)

◯日頃行き来がないので、安否確認のため(対馬市 70歳以上 女性)

◯自分と家族の為に買いたいなと思いカタログは見ています(時津町 30歳代 女性)

◯日頃、お世話になっている方へのコミュニケーションツールとして欠かさない(長崎市 50歳代 女性)

◯お互いにご無沙汰を詫びる機会になっている(長与町 70歳以上 男性)

◯だんだんと必要性も感じてきた。みんな高齢者になってきて、近況報告もできるので、また再開

 しようと思っている(島原市 50歳代 女性)

(2024.10. 02 杉本 士郎)

この記事は参考になりましたか?

参考になったらシェアお願いします!
メールマガジン登録・解除はこちらから
メールマガジン登録/解除
«
»
Copyright © 2021 株式会社 長崎経済研究所 All Rights Reserved.

ページトップ