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長崎経済研究所

「直感ドリブンコミュニケーションの実践」
イベントを開催しました

 オープンイノベーションによる新規事業創出を目指して活動する「NAIGAICREW」では、直感によるコミュニケーションを円滑化するためのワークショップを開催しましたので、ご紹介します。
 街なかで「いいな!」と思う動画を撮影するフィールドワークから、直感によるコミュニケーションを促すことで、創造的な分野を刺激し、選択肢拡充の機会創出を目指していきます。
 また、参加者がクリエイティビティについて考えることにより、長崎のスタートアップコミュニティにユニークな発想を促し、事業ケイパビリティの醸成を図ろうとするものです。

【 日  時 】2022年4月23日(土)10:00~17:00
【 場  所 】長崎県スタートアップ交流拠点「CO-DEJIMA」
      イベントサイトはこちら
【主催/共催】NAIGAICREW、長崎県、株式会社サイノウMetalium合同会社
【 協    力 】SHIBUYA QWS
【 参 加 者】会社員、学生等12名

10:00 ~ オープニング・アイスブレイク
10:15 ~ インプット① 株式会社サイノウ 村上氏 人との違いを武器に

 NFTやメタバース「メタバースの次のトレンドはMeverceだ(笑)」といったこれまで事例の無い分野へ挑戦していく際には、直感が重要なヒントになっていくことを、直感ドリブン(感性)・エンジニアドリブンを軸としてこれまでの活動も交えながらご紹介いただきました。
  お話の最後に参加者に向けて「『真剣にやれよ!仕事じゃねぇんだぞ!』byタモリ」との言葉をいただきました。

10:30 ~ インプット② Metalium 浅井氏 直感ドリブン設計プロセスとは 

 直感ドリブン設計プロセス(感性→共感→思考)とは、まちまちな価値観に合わせず自分自身の価値観を主体としたデザインプロセスであるとの説明をいただきました。
 また、その具体的な事例・作例のご紹介もいただきながら、難しいパートである「共感」については、ツールを使いながらトレーニングしていく必要性があることをご説明いただきました。

11:00 ~ フィールドワーク開始 

 
 参加者それぞれが「なんかいい」と感じる場所の動画を撮影するため、思い思いの場所へ出発しました。

14:50 ~ フィールドワーク終了・プレビュー会

 
 フィールドワークから戻り、まずは各自が撮影した動画を改めて視聴しました。

15:00 ~ 「なんかいい」のプレゼン

 自分が撮影した動画をグループ内で見せながら、自分が感じた「なんかいい」をプレゼンすることで、何がいいのかを言語化してみました。その後、プレゼンに対してグループ内でフィードバックをもらい、より良い表現についてディスカッションしました。さらに、ディスカッションした内容をもとに、各自イラスト等を用いた様々な形で紙にまとめました。

15:45 ~ 眺めるセッション
16:00 ~ より伝わる表現のディスカッション

 
 どういう表現を用いれば、自分の「なんかいい」が更に相手に伝わるのかのアイデアを出し合うため、グループ内でディスカッションしました。

16:20 ~ 全体発表

 自分の「なんかいい」動画とその表現方法について全員が発表しました。

1.Fさん

 
 出島の二階。ここに入った瞬間に雨の音や人の賑わいが聞こえてきて、室内と外との音の対比。雨の匂いなども感じ五感を思い出す感じ。ひんやりとして静か。でも安心する感じ。いろんな価値観でこの場所を見ていって、ストーリーづけて整理して表現してみた。

2.Yさん

 
 決め打ちでここに行くことを決めていた。みんなに見てもらいたい。あまりいい思い出がある場所ではないが自分の原風景。その象徴的な場所。つらい思い出や嫌な思い出が良い思い出に変わった。かなりの時間がたったからこそみんなに見せたいと思った。

3.Mさん

 
 長崎市立図書館で緑が多い場所だけど周りはビルに囲まれていて、異質な空間。いい場所にある割には盛り上がっていない印象で何かできそう。思ったより音のグラフがかなり全体に分散していて思ったより騒がしい結果になっていたのは意外だった。

4.Jさん

 普段傘をささずにずぶぬれになりながら歩いていたら雨が降って来ない場所がここだった。雨が降りこんでこないというのでまずラッキーと感じた。それがやさしさにも思えた。見た目は無機質でやさしさのかけらもないような屋根だが、それに優しさを感じてその対比が良かった。場所がターミナルなので、行政的でありながらその設計の中にやさしさがあるのかなとも。

5.Oさん


 歴史とか排除した上で見つけたいい場所。川の右と左で対比が面白い。家と路面電車、古いと新しい、自然と人工物。グラフも上側と下側が交互に出ていて、騒がしさと静かさが同居している感じ。

6.Sさん

 行くつもりのなかった通ったことのない細い道。人がいない。だけど人の気配を感じる。右側に川もあるが、川は写りこんでいない。見えないものを映せたところが良かった。普段は人がいながらも今はいないみたいなところが表現できたところが良かったなと思った

7.Kさん

 
 西坂のカフェ。あんまり西坂方面に行ったことなくて行ってみたらたまたま見つけてたち寄ってみた。入ったら水の音もあって、森の中や滝みたいなイメージに近い。静かな中に音が出ては消える感じが良かった。

8.Nさん

 
 自然と都会が融合している場所が好き。山や海や建造物が入り乱れている。自然と人が共存している感じが落ち着く感じがしてこの場所を選んだ。

9.Sさん

 江戸町商店街。すぐ近くが交通量の多い道だが、一本入ったら途端に静かになるところが良かった。どこにでもありそうな大きな道から、石畳で長崎っぽいところに入ったところが良いのかなと思った。自分の生活スタイルで普段はあまり自分らしさみたいなのは出すタイプではないが一本中の道に入ると自分らしさ全開みたいなところが良かったのかも。

10.Fさん

 
 古いイメージやインダストリアルとか好きなのだが、並行世界みたいな感じが表現できそうでこの場所を選んだ。自分が選ばなかった人生の並行世界をのぞき穴で見てみて、ふと自分が出てきそうなところが表現できてよかった。

11.Nさん

 
 同じパターンで流れる機械音の後に、車が走り出す音が聞こえる。無機質な音が聞こえてさみしさを感じる。その感じが、飲み会帰りに終電を逃してやっちまったという感じに近い。それと同時にどうにでもなれとも感じた。そこが音で表現できている。

12.Uさん

 
 映画館の4階にあるカフェ。あまり広くなく、手が届く感じで、自分の家にいるような落ち着く感じ。また、細い階段を上がった先にあり、隠れ家感がある場所。

16:50~ ラップアップ

<参加者の所感>

 
 ご参加いただいた皆様大変お疲れさまでした。
 今回は初めての試みとして本イベントを実施しました。
 次回は、更に体験をアウトプットするところまでを盛り込んだフィールドワークイベントを実施したいと考えております。

 NAIGAICREWでは、引き続き新規事業創出活動ならびにコミュニティの醸成を進めてまいります。

(2022年5月10日 寳珠 真一)

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